花蓮を連れて旅することとなった煌炎一行は鹿児島県を出て、本州へ足を進めるため現在唯一の本州へ渡る橋を持った福岡県の道中に差し掛かっていた。

煌炎様・・・歩きながらラーメンを食べるなんて器用ですが不作法なのでやめてください。

煌炎

んァ?
豚骨ラーメンは俺のだ、やらんぞ。

花蓮

おにーさん、福岡の名物を食べたいならひよこ饅頭とか歩きながら食べやすいものにしたらいいのに。

煌炎

俺ァ麺類が好きなんだよ。
てか、ひよこまんじゅうって東京の・・・。

花蓮

すとおおおおおおおっぷ!!!!
それ以上言ったら県民に闇討ちされるからね!!

花蓮

とりあえず、関門橋はもうすぐそこだから。
ちゃちゃっと食べていきましょう!

・・・嬢ちゃんたち、まさか関門橋に行くつもりかい?

花蓮

へっ?
あ、はっはい。

煌炎

・・・?

関門橋まであと少しというところで、道すがら男性に話しかけられた。

あそこは『我(ガ)』というグループが占領している。
もし通りたければバカ高い通行料を払わなくちゃならないんだ。
金がないなら諦めな。

えっ??
そうなんですか?
煌炎様どうします?

煌炎

・・・あほくさ。

花蓮

あっ、ちょっとお兄さん!!!

男の忠告も聞いてか聞かずか、気にせず煌炎は足を進めて行った。

・・・・俺は忠告したぞ。

不穏な男の声が福岡の町に響いた。

橋を牛耳る筋者の章【起】

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