―アッポーホテル部屋内―
―アッポーホテル部屋内―
のぞみ、サンタさん?
そうだよ~いやぁまじ可愛いちゃん~
流行んねぇぞ、ソレ
そういや新しく貯金箱買ったは良いけど、のぞみの金どうすんの?
そうだよな、意外と多いから持たせるのも危ねぇし、盗られないようにどっか隠しとかねぇとな
それは良太郎に任せるわ
……
……
良太郎が寝静まる夜、のぞみは静かにベッドから起き上がると、人目を忍ぶように歩きだした。
良太郎と益荒男の隣を息をひそめて通過すると、貯金箱のしまってあるクローゼットへと手を伸ばした。
クローゼットから出てくると、のぞみは慌てて外へと飛び出していった。
……しゃあねぇなぁ
オラ、起きろ。お前の大事な女が夜遊びしに行ったぞ
はあ? 何言ってるんだよ、益荒男。のぞみなら今俺と焼き鳥弁当をお互いにあーんしてて、のぞみの唇についたソースをさりげなく俺の唇で拭おうと……
……って夜遊び!? のぞみ~!!!
いろんな意味で起こしておいて良かったわ……