貴方はなにを望みますか?








力を。圧倒的な力を。





何故力を望むのですか?








この手で復讐を。

あなたには不死の力といずれ死に至る呪いを与えましょう。

不死の力はともかく、呪い、、?

特定の条件を満たす時、呪いは発動しあなたは死に至ります。
しかしそれは貴方が望む死です。

俺が死を望むわけがない


俺は不死を求めてここまで来たのだ。そんな者が死を求めるはずがない。

いいえ、貴方は必ず死を求める。
貴方は死を恐れているのではないのだから。


女は微笑み、言葉を続ける。

さあ、契約です。

私は運命の魔女。
望むものを与え、未来を繋ぐ。
私こそはアルストロメリアなり。


これは魔女との契約、一度すれば果たすまで終わらない。誓いの言葉をここに告げる。

正しき未来を銀の鍵に。
安寧の彼方を忘却に。

不死の力と必死の呪いをあなたに。
矛盾する二つは貴方を滅ぼす。

かまわない。

俺が死を望まない限り、死なないのならばそれで。

魔女の手が首筋に添えられる。
瞬間、自分の物ではない力が入り込んでくる。


一つは静寂であり孤独の力。


もう一つは有限であり解放の呪い。

ここに契約は結ばれた。

さあ、千年の物語の始まり♪


物語は動き出した。

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