…………

……やれやれ

お疲れのようですね、国王陛下

来ていたのか、皇太子殿

隣国の、ですけどね。それで、何かありましたか?

……どうもこうもない

このアストレアという大陸から魔物が激減し、壁が消えて国家というものが成立して数百年経つが、王子と隣国の姫がこんな形で婚約するなど……前例がない

言いえて妙、ではありませんか。我々もあなた方も、前例にないことを散々やってきたというのに

それは私ではなく、私の兄達なのだが

そういえば、今回の件について、あなたの兄は何と?王子の父親なわけですが

そっくりそのまま伝えましょうか?

あーマジっすか。でもまあリチュエルも姫様もいいお年頃なんで、色々あるんじゃないっすか?まぁ息子の方には俺から言っておくんで、このことは不問でいいっすよね?

本当に……あなたのお兄様は面白い方だ!

笑い事ではない。あの人と兄弟をやってもう30年以上経つが、こんなに泣きたくなったのは初めてだ

ですが、友好の証として自国の姫を他国に嫁がせるなんて、よくある話ではないですか。我々も祝福してあげるべきかと

国はそれだけで回すことはできないということを、君も学んだ方がいい

たとえ学んだとしても、私は自らの方針を変えないでしょう。今まで通り、民がひとりでも幸せになれるよう、常に民の傍で生き続けると思います

ところで、兄のお師匠様達は元気ですか?糸度だけお会いしましたが、それから顔を見ていないもので

まぁあの方は王族でも貴族でもないからな。最近は海の向こうの隣国に留まっているらしい。元気でやっているそうだ

逆にだが、例の少女は元気かな?あの空中火花を作ったという

ええ。未だに軍に所属はしてくれませんが、いつも新しい研究をしています。あの空中火花改め「花火」も、軍事的に使われないのであればという条件付きで他国に売れるようになりましたし

あの方はその少女を気に入っていたよ。王子と姫の結婚式には彼女自ら花火を上げてほしいものだ

まだ花火が作られて2年という気がしませんね。とはいえ、彼女にも話をしてみます。断りはしないでしょうけど

それは助かる。弟子の息子が結婚するのだ、あの方も帰ってくるだろう

こうして何年も先もずっと、国と人の絆は続いていくといいですね

まったくだ。さて、そろそろお暇しようか

ええ。またいつか、話の続きをしましょう。場所を移しても、支障はないですから

ああ。皇太子殿、また会おう

初めまして、銀城蘇芳です


Giftを最後まで読んでいただき、ありがとうございます

今作にて、私のストリエでの連載は最後になります

プロローグで終わった作品や他サイトから持ってきた作品を含め、10作品も書かせていただきました

拙作ながら、沢山の方に読んでもらえたことが本当に嬉しかったです。

ストリエのサービス終了を聞いてから怒涛の勢いで更新して驚かせた方もいらっしゃったと思います

始めて10ヶ月……決して短くも長くもない期間ですが、ストリエ様で執筆できて楽しかったです。

初めての本格的な小説投稿サイトがストリエ様で本当に良かった

背景・挿絵・イラスト……
イラストレーター様

沢山の素材をありがとうございました。
本当は使いたいイラストがまだまだありました。

同じようにストリエ様で小説を投稿されていた
ライターの皆さま
本当にお疲れさまでした
他サイトで活動される方
心から応援してます

本当に面白い作品ばかりでした

ストリエ運営の皆さま、お疲れ様でした
学校のワークショップでストリエに出逢えてよかったと心から思います。

執筆当初の自分に優しく対応してくれたこと、本当に助かりました

何より、作品を読んでくださった
読者の皆様

ありがとうございました。
読者の方の応援、いつも元気をもらってました
コメントの返信いつも遅くてゴメンナサイ

さて、ストリエ終了後の動きですが……

まだ明確な動きは決まっておりません
ただ、少し筆を休めようとは考えています。

ストリエ終了の報を聞いてからひたすら連載中の作品を全て完結させて、更にわずかな余力を使ってGiftを書き
そのうえ胡蝶の宴も書き上げて
恥ずかしい話、体力が底をつきそうです
(余談ですが、戦国無双 真田丸がもうすぐ発売ですね)


ストリエさまで書いていた作品は大半は他サイトでも修正しつつ上げていきますが、どこのサイトで書くのかも現状決まっていないので、ここで明言することはできません

詳しい動向(銀城生きてるの?的な意味でも)
についてはTwitterでお知らせしていきます

@setsuna_shil

こちらを検索してみてください

尚、作品について細かく区別するなら

他サイトで公開予定作品



世界の終わりに花束を

凍死山

Transmigration

この刀の先に

胡蝶の宴

公開終了作品




陰と陽の中間点

JEWELY SWINDLE

ティアマットの胃の中で

ミラージュ

Gift

ということになります。

夏の浜辺は元々Amebaで連載していた作品なので、おそらく他サイトでの公開はないと考えています



陰と陽、JEWELY SWINDLEはストリエの機能に大きく依存した作りになっており、他サイトで連載しても今以上のクオリティのものをお届けできないと考えたので、ストリエ様と共に終了となります


最期になりますが、お付き合いいただき、本当にありがとうございました

何度言っても言い切れないくらい皆様に感謝しています


いつになるか分かりませんが、
またどこかで銀城蘇芳の名前を見かけたら
「コイツまだいたのか。まぁ暇つぶしに読んでやるか!」
くらいのテンションで構わないので応援して下さると嬉しいです

では、銀城蘇芳でした

8話  ゴジツダン

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