思い出すのは昔の事ばかり・・・

窓ガラスに映る自分の姿は昔のまま。
しわの増えない頬を指でなぞり、人差し指で両頬の口角をリフトアップしてみる。幼さの残るその笑顔は、これから一生自分がする事の無いであろう表情

正直、あの人の浪費癖にも辟易していたのよね
やりくりしているこっちのことはないがしろにしてしまうのだから・・・ばか

なんて愚痴をこぼしたところで、誰の耳にも入らないであろう
私が永遠の命を望んだ理由、それはとても簡単だった
「人生をやり直したい」
ならば時間を巻き戻して、あの人と出会う選択肢を排除すればいいだけの・・・それだけの話であったのかもしれない

でも・・・何度やり直したって、私は貴方を探してしまうのよね

それほど貴方が好きでした
好きだからこそ・・・もう嫌いになりたくなかった
この気持ちが清らかなまま、そのままであってほしかった。ただ純粋に、貴方だけを愛せる心のまま・・・

望むものはわがままばかり。そう。これはわがままだ
わがままだからこそ開き直った。そしてこの話を貴方に持ち掛けたのだ。

あーあ、せっかくループの力であの人の悪い性格を懲らしめてやろうと思ったのに。また失敗しちゃったわ

でも・・・結局私は・・・貴方が誰かに奢ってしまう性格も含めて貴方が好きだった・・・なんちゃって☆

やり直せるなら、あの人に出会う前の自分に戻りたかった。その気持ちは今の衣にはもうないのである。

やり直してもなお、探しています
貴方のことを・・・もう来ない未来のことも
やり直す旅に終わりは来るのでしょうか。

回想 反省会のループ

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