鈴木

う、、、
ゲボッ!ゲホッ!

鈴木が倒れたまま地面に手をつく

まだ、そんな力が残ってたか、、
本当にたいした奴だ、、
腕が折れてしまったな、動かない程にな

男は折れた腕を押さえていた

鈴木

僕は、、まだ死ぬ訳にいかないですから、、
これからの事も、、まだ、、

お前、、、加減してたな?
俺を殺そうと思えばすぐ殺せたんだろ?

鈴木

でも、、僕には出来ませんでした、、
甘いです、、、よね、、

それで死にかけたんだからな
甘いな、、お前は甘い、、

鈴木

やっぱり僕は、、、「僕自身」は簡単に殺せない、、、人が、、

殺し屋が聞いて呆れる、、
お前は何をしたいんだ?

鈴木

散々僕は殺してきました惨たらしく、酷く、
なのに僕は今さら怖がってる、僕の中の彼がいなくなった途端に、、
あなたに言っても意味がわからないと思いますが、、

意味がわからん
お前はお前だろう?
俺は今、目の前のお前に殺されかけたんだ

鈴木

そうですよね、、

俺がこんな事を言うのはおかしいかもしれんがな、、所詮一人殺したら人殺しだ
一生な、変わらない事実だ

鈴木

、、、

お前は何の為に生きたいんだ?

鈴木

僕は、、、
僕みたいな人を一人でも、、、
一人でも減らしたい、、
クズみたいな奴から弱い人を、、守りたい

じゃあその為に殺す事だ
よかったな生きる意味を見つけられて

鈴木

あなたは何で僕にそんな事を?

さぁな、武器を使わない奴と初めて会ったから
じゃダメか?そんな理由じゃ

鈴木

あなたも充分変わった人ですね?

フン、、、、、

男が鼻で笑った矢先ガラスが割れる音と共に胸から血を流し倒れ込む

うが、、、

鈴木

!?

気を使わせたな、、あいつに、、
おい、お前、、この先進む時は頭を引くくしていけ、、、仕留められるぞ、、

鈴木

そんな、、どこから、、

ガラスが割れ、銃痕が壁につく

鈴木

うわ!
やばいなぁ〜

さあ、早くいけ、、

鈴木

ありがとう、、、
僕はあなたに会えて少し何かが見えたような気がしました、、

礼なんかいい、ささっといけ、、、
先に行った奴がヤバイぞ、、

鈴木

はい!

鈴木は男に背を向け慎重に先に進む

最後の人間との会話がありがとうで終わるならまぁ、、、いいもんだな、、

男は静かに目を閉じた

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