【24】


























身体はどんどんと沈んでいく。

砂の底には
大きな顎を持った虫が待ち構えている。

あの顎に挟まれたら
きっともう逃げられない。

でも、上ることもできない。

どうしようどうしよう


「助けて」と叫びたくても
口を開けばその中に砂が入ってくる。

助けて。お願い






誰か……!


ボクは、ただ
遥か彼方に見える空に向かって
手を伸ばした。


















その祈りが通じたのだろうか。

砂ばかりの視界が
一瞬
白い光に包まれ、






















気がつくと
目の前に女神が立っていた。


砂の中に?

そう、砂の中に。





ボクの落ちる速度に合わせて
ふわふわと漂いながら下降している。





そして、
この切羽詰まった状況の中
彼女はにこやかに問いかけてきた。

あなたが落としたのは金の斧ですか? それとも

落としたんじゃなくて落ちてます!
自分が!!

……

正直すぎてつっまんなーい!
聞き間違えようもないじゃない

こっちは必死なの!!


ボケをかます余裕もないことくらいは
察してほしい。


見てよ
下にいるやつのこと!






……


女神は虫を一瞥すると
ボクに向き直った。

虫を無視した。

なんてネタが浮かんだけど
それは言わない。

……

……


絶対、言わない。

なんかーつまんないしー
あたし帰るねー

ちょっと待ってー!!






ボクは
今にも消えそうな女神の
ドレスの裾を掴んだ。







■さあ、運試しの時間だよ!
 下の動画の好きなところで一時停止!
 数字が決まったら戻って来て下さいねw





奇数が出た。


偶数が出た。

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