よお、お前が松川か?

あっ田沢先輩、今日はどうも有難う御座います

佐藤のゴリラがどうしてもっていうから付き合うけど、俺もリハビリがあるからな、悪いけどそんなに時間やれねえからな

わっ分りました

このバスに乗るのか?

そうです

そうか

それからバスは20分程度走り、ある病院の付近まで来た時
僕はバスの停車のボタンを押す

おい、ここは俺がいつもリハビリに来ている病院と同じところなんだけどな

そうです、実は偶然だったんですけど今日会わせたい人も先輩が通っている病院に入院しているんです

そうなのか、本当に偶然だな何があったんだ?

彼は僕と、小学5年の時交通事故に巻き込まれたんですよ、僕は運がよくて右手と右足の骨折だけで済んだんですけど、彼はもうずっと入退院を繰り返すようになっちゃって

そうか、大変だったな

そうですね、特に僕は大変でした、まあ理由は僕自身に問題があったんですけど、実は僕魚嫌いだったんですよ、カルシウム摂らないから全然骨がくっつかなくて、だから通院している時も中々回復しなくて、あの時それがバレてかなり先生に怒られて怖かったなあ

お母さんが甘やかしたな、でも今は問題無いんだろう?

ええ、僕は今は問題ないんですけど、さっき言った友達は頭を強く打ってしまったんで

そうか、って言う事はその友達のリハビリってまだ続いてるってわけか


僕は頷いた。

僕ね、高校入る前までずっと苛められてたんですよ、でも小学校の時転校して少し期待してたんですよね、ひょっとしたら変わるかもって、でも同じだった、今思うと僕でもいけないとこがあったかもなあなんて思いますけど。だけど隣の席だった堀井君だけは、いつも庇ってくれて僕の唯一の友達になってくれたんです、事故に遭うまえもいつもニコニコして僕にはなしかけてた、でも僕達はあの事故にあってから大きく変わってしまった

友達は、どうなったんだ

着きました、今から彼のいるところへ一緒に来てもらってもいいですか?

病院に入ると、僕達はエスカレータに乗り3階の病棟で降りた、301号室堀井 祐太と書かれた
病室に入ると、堀井君のお母さん出迎えてくれた。

考基君待ってたよ久し振りじゃない?

おばさん久し振りです、中学卒業以来あまり来れなくてすいません

いいんだよ、学校とか生徒会とかいろいろ忙しそうだから、裕太のお兄ちゃんも生徒会やってたから分かるよ、そちらの方は例の?

そうです、僕の学校の先輩田沢さんです

初めまして、田沢です

初めまして、考基君が小学校の時友達だった堀井裕太の母親です

おばさん、僕と堀井君は友達だったじゃないですよ、今もです

ありがとう、何か飲み物持ってくるね

すいませんお気遣い無く


ちょうどその時、堀井君は僕達の声で目が覚めた。

よお、まつ、ひ、ひさ、ひさしぶりだな

ごめんな堀井君、中学卒業以来来れてなくて

きにするな、よ、せいとかい、たのしいか?

まあ、いろいろあるけど楽しめる様になってきた

そか、よかったな

お母さんからリハビリ頑張っているって聞いてたから、これ持ってきた

あり、がとな


僕はバスケシューズを取りだし履かせた。

堀井君、リハビリ頑張ろうな

わかった、たざわせんぱい、こうきからききました、たざわせんぱいも、りはびりがんばってくださ、い

その後、僕達は30分ほど堀井君とお母さんと話して病室を出た。


先輩、これから、もう一ヶ所付き合って欲しいところが有るんですけど、良いですか?

ああ、いいけど


僕と田沢先輩は、タクシーに乗り、病院から10分ほど離れた交差点に来ていた。

こんな何も無い交差点に来て何をするっていうんだ、あっ!まさかここはひょっとしてお前達が事故にあった場所か?

ここで堀井君と僕は信号待ちをしていたんです、夏休みに入る3日前、学校は短縮授業の日でした、僕ね今もあまり直って無いけど、忘れものとか超しやすいんですよ、だから、ある日先生に注意されるのが嫌で教科書とかノート全部ランドセルに入れたままで登校する事にしたんですよね、だから転校先でも苛められたんだろうな。でも堀井君は違った。僕と違って頭が良くて要領いいから、短縮授業の時はスポーツバックに必要な教科書だけ入れてたんです

そうなのか、俺もあまり物覚えいい方じゃないけど、それはちょっとすごいな

本当にそうですよね、あの事故に遭った日も、僕はランドセルで堀井君はスポーツバッグで登校だったんです。タクシーが信号無視で交差点に入ってきた車と衝突して、跳ね返って僕たちに突っ込んできたんです、僕たちは歩道に叩きつけつられた。僕は運よくランドセルに守られて頭を打たなかったけど、堀井君は……あんな事が起こらなければ、堀井君はもっと違うって、こんな事おもっちゃいけないのかも知れないけど、そんな事考えちゃいます


先輩の表情には強い後悔が滲み出ていた。

先輩

うん?

友達って相手がどんな時でもどんな状況でも友達ですよね?僕はそう思います

そうだな……俺はその資格があるのか分らないけどな

と、友達ってどんなに仲が良くても時々言い争いとかになっちゃったりして、気まずくなっちゃう事ってありますよね、僕も堀井君とくだらないことで一時的に話さなくなった事とかあったりして

そうか、でも松川は本当の意味で堀井君の心を傷つけてはいないだろう?

えっ、そう、ですね、ちょっと言い争ったくらいで2~3日後には元通りになりましたから

田沢先輩顔の眉間と、鼻の間には深いしわができた、躊躇、嫌悪、軽蔑している、自分に?そして恐らく永田先輩を心配してるんだな、何があったんだろう?

先輩、僕みたいなのがこんな事言う権利ないと思うんですけど、もしよければ話してください

その、もし言いにくい事なら、そうだな、架空の話しを

架空?そうか、分った松川お前は、告白されたことってあるか?これは俺の友達の事なんだけどな、その友達には仲が良い友達がいるんだが、ある日誰かに告白して振られたらしいんだよ、振られてから荒れるようになってな、友人として色々言ったんだけど聞く耳を持ってくれないんだよ、何度言っても直らないから喧嘩にもなったらしいんだよ、だから


その後田沢先輩は口を閉ざしてしまった。でも、その後は言わなくても大体分かった。

 そうか、それで自分も自棄になってバイクに乗って無茶苦茶やった訳か。

先輩、僕が何ができるか分からないけどもし可能ならそ、その知り合いの力になりたいななんて思ってます

無理だとおもうよ、たぶん、あいつを受け入れてくれるなんて、でっきこない。結局みんな面白半分にからかうしかしないんだ、きっと

その後、田沢先輩のリハビリの予約時間になったので、僕は先輩と別れバスに乗った。
バスの中で考えた。

ああ~考えてもなんにも分らない!


僕は清水君に電話を掛けた。

松君どうした?

ごめん、清水君本当に直前で悪いんだけど、これから永田先輩の家まで付き合ってもらえないかな?僕方向音痴だから今いる場所から住所聞いても迷うと思うんだ

わかった、まだ田中と合流するまで時間があるから、問題ない付き合うよ、ただ困ったことにまだどのアロハを着用するか決めてない

そんな事は後回し希望!

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