俺たちが、今、乗っている魔導式小型飛行機、通称“スワロウ”は、学園が何台か所有する魔導式飛行機のひとつであり、最新鋭の小型飛行機。
その名前の由来は、安定した低空飛行が可能であり、同時に、機体の色が黒く、その飛行時の様子がツバメが飛行している姿に似ているからである。
操縦桿を握るのは信也だ。握ると言っても、主に魔力供給をするだけだ。
目的地を設定すれば、ほとんど自動操縦で辿り着くことができる。なので、特に心配する必要も無いのだが、安定した魔力の提供が必要になっているので、俺たちの中では、一番安定した魔力供給ができる信也が操縦することになっている。