おばさんは(77歳)運転免許証を持っている。

去年も無事更新し、あと2年は乗っていいと

お上からお許しがでている。

買い物や美容院、病院など

いつも一人ででかけていた。
  
  
  

しかし先日の検査で、リウマチの悪化が指摘され

医者から運転はそろそろ控えた方がいいと

言われた。
 

おばさん(姑の妹)

歩くのは大変だけど
運転はまだできるわ。

ダンナ

ダメダメ。

おばさん(姑の妹)

ハンドルを切る時、少し手が痛いけど運転には支障はないわ。

ダンナ

ダメダメ!事故してからでは遅いっ!

年寄りが一人でフラフラしていると迷惑だし、みっともないわよ。

おばさん(姑の妹)

運転して自由に出かけられるのが唯一の楽しみなのよ。
それまで取り上げられたら、もう何もできない廃人と一緒よ!

おばさんも子どもじゃないんだから、自分で危険と感じたら運転しませんよ。

おばさん(姑の妹)

・・・

通い慣れた病院や近所のスーパーぐらいなら、出かけた方がハリがでるし、ずっと家にいるより気が紛れると思いますよ。

私は、おばさん側についた。

たしかにおばさんはめっきり外出が減った。

「せめて押し車を使って歩け…」と

家族から言われても

「情けない…かっこう悪い…」と言って、

つえだけで移動する。

しかし車の運転は、なんら苦痛もなく楽しいし

自尊心も満たされるようだ。

唯一の大事な移動手段にしている。

たしかに取り上げるのは、かわいそうな気がした。

しかし、お義母さんとダンナは絶対反対だ。

この温度差は、

やはり私が他人だからだろうか…

とも感じた。しかし正直にそう思った。
 
 
 
ところが…

長男

ねえねえ、お母さん
本屋さん連れてってー

明日ねー

次男

いつも明日明日って
全然連れてってくれない!

やはり、温度差はあった。

おばさん、運転するのもうやめて〜っ!!

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