『結婚前夜』

シイ

うわぁ、すごい!すごいすごいすごい!!すごいよシグネ!ふわーってしてる!こう、いつものワンピースみたいんじゃなくて、ドレスみたい!!きゃははは!!

シグネ

…うん、そうだね。シイがドレスか…

シイ

ねえねえ、似合ってる?ノア、喜んでくれるかな?

シグネ

うん。喜ぶさ…そういえば、シイ?

シイ

んう?なあに?

シグネ

どうして、ドレス姿をノアに見せないんだい?僕じゃなくて…

シイ

だって…ノアには直前に初めて見せて、驚かせたいんだもの。私、こんなにキレイになれるのよって!

シグネ

…そっか

シイ

それにね、一番はじめは、シグネに見てもらいたかったんだ

シグネ

へ…?

シイ

ドレス姿を最初に見るのは、今まで育ててくれた家族であるべきでしょう?私には、お父さんもお母さんもいないから…シグネは、いつも私を気にかけてくれたでしょう?

シグネ

そ、それは…

シイ

シグネは、私にとって大切な家族なの…そう、シグネは、私のお兄さんなのよ!

シグネ

………そう、なんだ……

シイ

うん!だから、一番最初に、シグネに見せるべきだなーって思ったの…その…嫌だった?

シグネ

そんなことない!嬉しいよ。そんなふうに思っててくれたなんて…

シイ

ほんと!?良かったぁ…

シグネ

……嘘つき

シイ

ねえ、シグネ?

シグネ

本当は、嬉しくなんかない…こんなの…苦しいだけだ…

シイ

これからも、私たちのお兄さんでいてくれる…?

シグネ

僕は…臆病すぎたんだ…もう、遅いんだ…

シグネ

ああ、もちろん

シイ、結婚おめでとう

シグネ

僕は…ずっと君がーーー

シグネ

ーーあいつだ…あいつがシイを殺したんだ!!呪術師が…ノアが!!

ーー君が、好きだった

あとがき

ルシフェル

別名殺伐シグネ誕生秘話

るりいろ

なんて捻りのない…

ルシフェル

呪術師のユメの過去譚ですね。シイの気がノアに向いてると気づいた時点からシグネは何かおかしかったんです…

るりいろ

捻れた愛情怖い…

ルシフェル

正直、この話からシグネが今後オレ達の作品であそこまで目立つとは思わなかったよな…

るりいろ

ですね…『シグネ平行世界』なんて単語も出来てしまいましたからね…

ルシフェル

シグネが時間転移で飛ぶことができる世界の総称だけど…まさかサークル作品にまで出張ることになるとは…

るりいろ

シグネ…誰がやることになるんですかねぇ…

ルシフェル

下手したらオレの作品の中で絶対出てくるキャラになり得るからな…メッセンジャーの舞台もシグネ平行世界だし…

るりいろ

サークル作では『セフィロス』って名前だけ出てきますね

ルシフェル

あれが没作のネタだなんて誰も気づくまい…

るりいろ

言っちゃってるじゃないですか

ルシフェル

ま、今後シグネがどんな表情を見せるのか…作者のオレ達にとってもなかなか見ものだね?

るりいろ

そうですね。あの子ほど勝手に動き回るキャラもいませんし…

ルシフェル

そんなシグネの初登場作を読みたい方は、のべるちゃんにて『呪術師のユメ』とご検索ください♪

るりいろ

またそうやって…

ブラウザ版、こっから飛べる・・・はずです。

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