ここは魔王が待つ大広間……
ここは魔王が待つ大広間……
よく来た 勇者よ!
もし、わしの味方になれば
世界の半分をやろう。
どうじゃ? わしの味方になるか?
そんな誘いに乗るわけがないだろ
貴様はどれだけ多くの人を
不幸にしたと思っているんだッ!
そんなことは知らぬ
お前は知っているのか?
え?
わしが不幸にした人間の数じゃ
えっと…、たぶん…
二百人くらいは確実に……
少なっ!
じゃなくて…
二百万人くらいは……
二百万人じゃと!?
いや、まぁ…
体感的にというか……
頼りない男ね
バシッといいなさいよ!
バシッと!
とりあえず、
世界の半分くらいの人は
かなり困ってるんだよッ!
なるほどのぅ
世界の半分が困っておるのか
魔法使いよ、
『世界の半分』というフレーズ
意外と使えるぞ!
勇者よ、
もう、死んでいいよ