「オズの魔法使」でドロシー一行が目指したエメラルドの都は緑色尽くしの町だ。建物も地面も緑色だ。映画を見たのは大分前だからうろ覚えだけれどそうだった気がする。多分住民の服も緑だろうし、食べ物も緑色の野菜ばかりなんだろうな。そういえば悪い魔女の肌も緑色だった。何でだろう。まあいいや。
緑色は目に優しいらしい。だから黒板も黒じゃなくて深い緑色をしているのだそうだ。エメラルドの都は目に優しい町だ。けれど、右を向いても左を向いてもどこもかしこも緑色っていうのは流石にうんざりすると思う。緑一色の部屋に閉じ込められると、緑の反対色の赤が見たくなって最終的に流血沙汰が起こるという話もどこかで見た。それはそれで極端だよなと思いつつ、でもエメラルドの都の治安が少し心配だ。旅行する時は気を付けないと。
しかし緑が転じて赤になるっていうのはなかなか示唆に富んではいませんか。緑の若葉がやがて紅葉に。青信号が突然赤信号に。グリーンカードが一転レッドカードに。あなたの身近なあの人もいつ豹変するか解りません。昨日までは優しかったのに、今日は烈火の如く怒っている。どうしたんだろうね。関係無いか。そりゃそうだ。飛び火する前に逃げよう。ところでグリーンカードって有るのかな? イエローカードは見たことがあるけれど。