魔獣戦線には退魔イベントというミニセッションがあります。
 短い時間で遊ぶために、PCの立場を【退魔士派遣業者から委託を受けた派遣退魔士】に限定し、あっせんした退魔業を行うという風にシナリオの内容を限定して遊ぶゲームです。

 セッションの流れも、

1.依頼を聞いて相談する
2.シナリオで決められたシーンをクリアして情報を集める」
3.退魔対象を倒して依頼を果たす」

という単純なものです。
 シナリオも

・依頼人を黒幕にしない」
・事件の解決をPCがためらうような展開
 
などを禁止し、プレイヤーが悩まないようなシナリオにする仕様になっています。

 また、PCが世界最強クラスの能力であるため

・判定に失敗しても、大きな失敗にはならない
・たとえゲーム的に失敗しても精神ショックは受けても、依頼自体は達成する

という一風変わったシステムです。
 

 いろいろ説明してきましたが、退魔イベントは、

 わかりやすくストレスレスな退魔事件を俺TUEEなロールしながら解決する

のが退魔イベントといってもいいでしょう。
    
   
 このようなルールにした結果、長所として
 
・PCロストがないので気楽にできる
・テキセでも短時間でプレイ可能
・シナリオも簡単に作成可能

になったわけですが、こうなると当然

・テンプレ展開になりやすいけど、面白いの?

ということになります。
   
   
 確かに、王道といえば王道、テンプレといえばテンプレですし、奇抜なギミックを組みこめるわけでもありません。

 でも、それでも十分楽しめると僕は思いますし、実際、楽しんでいます。
 そして、テンプレ展開になりやすいというのを逆手に、似たような展開だからこそ、安心してロールができるのではないかと思います。
 そもそもTRPGは、メンツやPC、そしてダイス運によって、
 ということで、同じような展開のシナリオを2つ用意して、異なるPCでプレイしたらどうだろう? と思ったのが、【氷の復讐鬼】と【炎の殲滅鬼】なのです。
 ちなみに、次のような仕様のもとでシナリオはつくりました。
     
    

【コンセプト】
 闇のものを無差別に殺戮する魔剣をもった少年&少女を倒す
 
【退魔対象】
(1)魔剣 氷の双刀 氷竜
   弱点 義眼の破壊
   対象 少年
   性格 刹那的、クール
   動機 愛するものを殺された復讐

(2)魔剣 炎の大剣 炎竜
   弱点 心臓
   対象 少女
   性格 傲慢、直情
   動機 没落した術者の矜持
 
【キーワード】
(1)復讐、魔剣、クール
(2)矜持、魔剣、傲慢
 
【事件フェイズ】
第1幕 退魔対象との説得(バトル)
 障壁 異能(甲)+キーワード(魔剣)
(1)公園  
(2)喫茶店
    
第2幕 被害者との対話(弱点探し)
(1)障壁:不信
(2)障壁:恐怖心
 
第3幕 関係者との会話(魔剣の入手)
(1)障壁:曖昧記憶
(2)障壁:集団

 このような感じで行われた2つのイベントでしたが、まさか、それぞれ女性PCオンリー、男性PCオンリーになったのはびっくりです。
 退魔対象の2人も、生き残りましたしね。
 ……ほのかは死ぬと思っていました。ええ
 

 細かい感想は、ここでは控えておきたいと思います。
 それぞれのリプレイを交互にアップしていますが、交互に読んでどう思われたのか、とても気になります。
 できれば感想が欲しいです。
 
 

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