佐藤

仕事は仕事だけど、、、

ワン!

佐藤

相手は犬って、、
俺じゃなくても大丈夫な気が、、
まぁさっさと済ませて帰るか

佐藤の後ろから子供が駆け寄ってきた

女の子

今日もいたんだ、小次郎!

女の子は犬を小次郎と呼び頭を撫でていた

佐藤

小次郎?

女の子

そう!小次郎!いつもここから離れないんだ!私近所に住んでるから様子を見に来てるの!お兄さんは誰?

佐藤

佐藤っていうんだ、この犬に用があってね

女の子

そうなんだ?佐藤さん珍しいね、犬に用があるなんて

佐藤

まぁね
しかし、この犬の飼い主さんは家にいないんだろ?

女の子

うん、、お母さんは「よにげ」したって言ってたけど、よくわからないんだ私、、

佐藤

よっぽど急ぐ何かがあったんだろう
さて、君はこの犬にお別れをしないといけないよ?

女の子

え?どうして?私ちゃんとお世話してるのに、、

佐藤

ご近所さんがこの犬に噛まれてね
俺がお迎えに来たんだ

女の子

そんな、、

佐藤

まぁ、君がこの犬を飼うっていうなら、俺は帰るけどね

女の子

うん!じゃお母さんに聞いてくる!
小次郎は私が面倒みるの!

佐藤

あんまり待てないけど大丈夫?
待っても夕方くらいだ

女の子

うん!待ってて佐藤さん!

女の子は小走りで消えて行った

佐藤

なおさら殺りずらくなった
お前は幸せもんだな?愛してくれる人間がまだいたわけだ

ワン!

佐藤

あの子には可哀相な結果になると思うが、、

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