ようこそ、魔獣戦線の世界へ
 この作品は、作者である水無月冬弥がネットで運営しているオンラインTRPG/PBCサイト 魔獣戦線~Knights of Round Table~のリプレイです。

 TRPGを知らない人が、このリプレイに目を通すとは思えませんが、いちおう、簡単に説明しますと、

 <TRPGとは、進行役であるGM(ゲームマスター)が用意したルールやシナリオ(舞台設定や物語の概要)をもとに、複数のプレイヤーがそれぞれキャラクターを創りだしロール(行動)していく事で、その過程や結果を楽しむパーティーゲーム>
 
です。

 世の中にはいろいろなTRPGのルールがありますが、魔獣戦線では、舞台は現代日本、プレイヤーは世界最強クラスの能力者”円卓の騎士”となって、世界を滅ぼす魔獣と呼ばれる存在と死闘を繰り広げたり、派遣退魔士となって、様々なオカルト事件を解決することになります。
 

 TRPGには様々なプレイ方法がありますが、魔獣戦線はインターネットのチャットオンリーでプレイしています。
 文章でのやりとりになるので、時間はかかりますが、中の人(プレイヤー)を見ながらプレイするわけではないので、中の人の性別、年齢に関係なく、無理なくロールができますし、GMの文章の中にゲームを解くヒントを置きやすいという利点があります。
 
 
 今回、プレイしたゲーム『退魔イベント(甲)』は、退魔士派遣業者トリスタンと契約した派遣退魔士の一人となって事件を解決するゲームです。
 しかも、今回は、『凍れる魔剣の復讐鬼』と『炎の魔剣の殲滅鬼』2つのリプレイを交互に掲載するという一風変わった方式を取っています。
 特殊な形式ですが、楽しんでもらえたら幸いです。

用語説明

円卓の騎士(または騎士)
 魔獣と戦う能力者の総称、あるいは所属する魔獣討伐援助機関を指す
 円卓の騎士になるには、”魔獣と戦う意思を持つ世界最強クラスの能力者”でなければならない。
 登場するPCは、すべて円卓の騎士である。


退魔派遣業トリスタン
 表向きはネットで依頼を募集している退魔士派遣業者
 派遣される退魔士は、すべて円卓の騎士であり、騎士同士の連携の訓練のために退魔業を行っている。

桜花
 宮内庁直属の退魔組織
 本拠地は伊勢神宮
 皇族の霊的な守護、および、日本の霊的ポイントの守護に当たっている。
 少数精鋭であり、単独行動を行っている。

用語説明(ゲーム)

EM
 ゲームの進行役、NPCの管理や判定の処理などを行うもの。イベントはEMと呼ぶ。

プレイヤー
 EM以外の参加者、ゲーム中は登録したPC(および関連したNPC)を動かす。

PC(騎士)
 PLが管理するキャラクター、プレイヤーが管理するキャラクターは全員”円卓の騎士”であることから、略して”騎士”と呼ぶ場合もある。

NPC
 ノンプレイヤーキャラクター、つまりPC以外のキャラクターを指す。原則、EMが管理するが、PCに関連したNPCの場合、プレイヤーが管理する場合もある。

能力
 PCが持つ能力、魔術、武装、組織のバックアップなどの総称。PCは4,3,2,1レベルの能力を一種類ずつ持つ。


 他のゲームでいうHP、MPの総称、力を消費することで騎士は神を超える力を持つが、セッションでは力が0以下になると気絶or死亡。
 イベントでは5未満になると心の敗北になる。

ロール
 PCやNPCとしての行動や台詞。

判定
 ロールで行った行動の成否や、成功の度合いを疑似ダイスを振って結果を決める行為。能力を使用する。ゲームによって判定の種類が異なる。

2d6
 魔獣戦線におけるダイスの振り方の基本。6面体のサイコロを2つ振るもの。数値は2~12、期待値は7。ただし、多くのプレイヤーは期待値は5
 
フェイズ
 ゲームを物語として捕らえた場合の節目

シーン
 フェイズをさらに細分化したもので、どのPCが主体となって行動するかで区別される。

ラウンド
 イニシアチブにより決まった順番で、全員が1回ずつ行動を行う。戦闘時に使用される。
 
シナリオ
 GMが用意するゲームの粗筋や設定。シナリオを基本にゲームは展開されます。
 
退魔対象
 退魔イベントにおけるボス的存在

障壁
 退魔対象の能力者、協力的ではないNPC、予期せぬ出来事など、物語としてPCのロールを阻むものの。障壁がある場合、判定が必要となる。

EP
 イベントポイント。物語としての力。障壁を組み合わせたり、PCが判定に勝つと減っていく。
 退魔フェイズでEPを0にするのが、退魔イベントの
勝利条件である。

心の敗北
 退魔イベントにおいて、プレイヤーの敗北条件。依頼は果たすものの、その状況にPCが満足できない状況を差す。

pagetop