イサナ

苺パフェが食べたい

カムイ

ではお持ちしますよ

イサナ

ヤだ! お主が作る食い物は皆海の泡が原料ではないか!! そんな味も素っ気もないモノでなく…!

カムイ

ご承知とは思いますが

カムイが深い溜息と共に言う。

カムイ

生命を司る神が命を屠って食すのは道理に反します

イサナ

乳製品なら問題なかろ…?

カムイ

果実は次代へ命を伝える種子です。お忘れですか?

イサナ

ぐぅ、ウッカリしとったわ…

イサナは肩を落として呟く。

イサナ

…神ほどつまらぬ職業はないのぅ…

カムイの創る食物も地上の食物も味に違いはない。なのになぜ此処での食事が素っ気ないのかはカムイにも解っている。

カムイ

少々お待ちください。今、…二人分用意しますから

イサナ

なぬ、甘モノ嫌いのお主がつきあうとな!? 正に青天の霹靂よの…!!

はしゃぐイサナを微笑ましく思いながら、折角なのでバナナとメロンも盛ってあげようかとカムイは思うのだった。

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