カムイが深い溜息と共に言う。
苺パフェが食べたい
ではお持ちしますよ
ヤだ! お主が作る食い物は皆海の泡が原料ではないか!! そんな味も素っ気もないモノでなく…!
ご承知とは思いますが
カムイが深い溜息と共に言う。
生命を司る神が命を屠って食すのは道理に反します
乳製品なら問題なかろ…?
果実は次代へ命を伝える種子です。お忘れですか?
ぐぅ、ウッカリしとったわ…
イサナは肩を落として呟く。
…神ほどつまらぬ職業はないのぅ…
カムイの創る食物も地上の食物も味に違いはない。なのになぜ此処での食事が素っ気ないのかはカムイにも解っている。
少々お待ちください。今、…二人分用意しますから
なぬ、甘モノ嫌いのお主がつきあうとな!? 正に青天の霹靂よの…!!
はしゃぐイサナを微笑ましく思いながら、折角なのでバナナとメロンも盛ってあげようかとカムイは思うのだった。