次に彼女に会ったのは、おそらく四ヶ月後だったはずだ。

その頃大分に住んでいた僕たちからすれば、山口に行くのはそう簡単ではない。

学校にも行かなければならないので、夏休みのような長期休みにしか行くことができなかった。

当時通っていた高校は、面白いことに『秋休み』というものがあったので、僕が山口に行くのは、夏休み・秋休み・冬休み・春休みの年三回、三泊四日ほどの損の少しだけだった。

加えて僕も彼女も携帯電話を持っていなかったので、彼女が知る情報は僕が長期休みのどこかで訪れるということだけであった。

従って、いつか聞いた話しだが、長期休みになるたびに、僕と会ったあの公園に一日に何度も足を運んでいたそうだ。

* * * * *

ワンワン!

月曜日。この日僕はいつもの公園にユキと来ていた。カレンに比べるとユキは少し大人し目だ。

マスクをした状態であっても一緒走り回ることができる。その時は、ちょうどボールを使って遊んでいた。

と。

その時急にユキの走るスピードが速くなり、今まで一緒に遊んでいた僕を置いて行ったのだ。

このまま公園を出たら危ない……っ!

ユキっ!
ストップ!!

慌てて叫んだけれど、ユキの走る先にいる二人を見てホッと胸を撫で下ろした。

夕日も沈みかかけた暁の世界に。

ヒナとレモンは立っていた。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

こんにちは。
ご覧いただきありがとうございます。

今週久々に大学が再開しましたが、クラスメイトの中に、春休みと合わせて4ヶ月ほど会ってなかった友人がいるのです。

始め、その人が誰だか分かりませんでした。そして、もし先輩だったらいけないので敬語を使っていたのです。

ですが、途中であああの人かと気付き、さりげなくため口に戻しました。

そしてこれまたさりげなく、私は会話の流れで彼の名前を言ったのです。

でも1年の時もH遅刻ばっかりしてたよね

まるで最初から覚えていたかのように。

でも、その言葉に一瞬空気が凍ったように感じました。

やばい、忘れてたのばれたかな……

そう思った私に、しかし彼はこう言ったのです。

いや、僕Aなんだけど……

それからのことはあまり覚えていません。

皆さんもこういう経験ありますよね(笑)
相手のことを忘れてしまっていた時、上手な対応の仕方ってどうすればいいんでしょうか・・・

それでは今回はこの辺りで失礼します。

05.夕日の沈む暁の世界で

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