爽やかな朝。

ダンナの出勤を見送りに外まで出たら、

玄関先を掃除をしている姑に遭遇。
 
私たちの気配に、振り返った姑は…

あら、もう出勤の時間?

ダンナ

!!!

アスリートのようなサングラスをかけていた。

おはようございます。
お義母さん、今朝はほうきを持ったアスリートですね。

・・・・・

嫁は 軽くスルーされる。

姑がはめているのは花粉症用のサングラスだ。

本当に顔に密着していてアスリートのようだ。

眼科医から購入したものだが、

もう少し年相応のデザインはなかったのか…

外なんかもう、花粉とほこりで大変よ。
あなたたちもコレ、かけた方がいいわよ。

サングラスを一瞬はずしたが、

まぶしくて慌ててかけ直す。

私なんか、ただでさえ目が見えないのに、この花粉とほこりと排気ガスで、掃除もますます大変だわ。

ダンナ

・・・・・・

・・・・・

とにかく、なんにも見えないから大変よ。
あなたたちの顔もここからでは、はっきりとわからないわ。

姑は遠視で乱視で花粉症だ。

去年は白内障の手術も受けた。

口癖は「見えない見えない。」だ。

裁縫が得意だったが、縫えないと嘆いている。

確かにつらそうだ。

タッタッタッタ…

姑が突然走り出した!

な〜んだ、お義母さん。
「見えない見えない」って、本当は見えてるじゃないですか。

全然見えないわよ。

???

ホコリと髪の毛は魂で見る。

真顔で言われた。

あー高いわー
冗談のレベル高いわー
かなわんわー

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