5月8日

今日は午後から学校でサッカー部の練習だった。
もう直ぐ練習が始まるんだけど、塩谷コーチが見当たらないから、俺は先輩の指示で塩谷コーチを探すことに。
保健室にいるかも、ということだが・・・。

犬伊

塩谷コーチいるかな?

犬伊

失礼し・・・

保健室のドアを開けようとして、俺は手を止めた。
ドアについている窓から見えた中の様子に、戸惑ったからだ。

白勢先生

・・・

犬伊

白勢先生・・・の膝に

塩谷コーチ

・・・

犬伊

膝枕で塩谷コーチが寝てる・・・?!

一瞬見ただけで俺は思わず隠れてしまった。
膝枕で眠る塩谷コーチと、どこか切ない瞳で見つめる白勢先生・・・。

犬伊

練習始まる・・・でも声かけづらすぎだろ

俺が戸惑っていると中で声がした。

白勢先生

塩谷、部活始まるぞ

塩谷コーチ

・・・

白勢先生

ほら、塩谷・・・

犬伊

ん、白勢先生が塩谷コーチを起こそうと、顔を近づけたぞ・・・

白勢先生

しお・・・

白勢先生

しおや・・・!?

塩谷コーチ

おはよ、白勢
行ってくるわ

白勢先生

き、気をつけて行ってこいよ

犬伊

・・・

犬伊

わ、こっちくる

思わず覗き見してしまった。
俺は慌ててグラウンドに戻ると、少ししてから塩谷コーチもグラウンドに現れた。

なんだか色々衝撃的で、練習に集中できずに塩谷コーチに怒られてしまった・・・。

塩谷コーチ

気が抜けてるぞ犬伊
グラウンド10周走ってこい

犬伊

げっ

塩谷コーチ

早く行かないと5周追加な

犬伊

いきますいきます

つづく

次回予告詐欺をしたかもしれませんがあまり覚えていません・・・。

塩谷コーチ

またな

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