4月24日

テレビを見ていると、スイーツ特集をやっていた。
女の子が好きそうな可愛らしくておいしそうなスイーツばかりだ。
にーのもこういうの好きそうだな。

犬伊

にーのもテレビ見てたかな・・・
メールしてみよう

日曜日の昼下がり、にーのは一体何をしているだろう。
部屋でゴロゴロしてるかな?
寝間着はどんなだろう?
とか、何考えてるんだろう、俺は・・・。

犬伊

えーっと・・・

犬伊

にーの、何してる?
さっきテレビでスイーツ特集してたよ
今度食べに行こうよ
俺調べとくし、にーの何か食べたいのあったら教えて?

犬伊

送信、っと

送信してから、何だか不安と興奮でドキドキしていた。
既読してるかもわからないし、にーのから返信が来るのを待つしかない。
にーの、メールすぐ返してくれるかな・・・?

 

10分後・・・

犬伊

返ってこないな・・・

 

30分後・・・

犬伊

うーん、気づいてないかもしれないしな

 

2時間後・・・

犬伊

うううう・・・にーーのーー・・・

ベッドの上でにーのから返ってこないメールを待っているうちに寝ていたらしい。
気がついたら窓からは夕日が差し込み、俺は一日を寝て過ごしてしまった。

犬伊

あー、寝すぎて頭痛い

犬伊

ってにーのから返信来てる?!

携帯の待ち受けに、メールの受信が示されていた。
慌てて開くと、にーのからメールが来ている。

新乃

食べ放題行ってみたい

犬伊

あーもう行こう、ぜひ行こう、すぐ行こう

短い返信に、にーのらしさを感じた。
聞こえるわけもないのに俺は携帯の画面に向かって返事をしてしまう。

どうやらにーのからの返信は30分ほど前に着ていたらしい。
あんまり時間が経ってなくてよかったと一安心しながら、俺は返信をした。

犬伊

じゃあ次の連休、どこか行こうか
調べておくからどこ行くか決めような

にーのとメールできたし、次の休みの約束までできて、総合的には悪くない日曜日だ。

つづく

眠たげなにーのを観察しよう。

犬伊

また見てね

pagetop