だめだなぁ

柴野一樹

はぁあ、つかれたなぁ

朝倉葵

よく、がんばってる

柴野一樹

脳みそがパンクしそうだぜ

朝倉葵

そう

柴野一樹

相変わらず
薄いリアクションだなぁ、お前

朝倉葵

……

柴野一樹

ちょっと、休憩するか

朝倉葵

うん

結城レイ

……

柴野一樹

お前、まだ帰ってなかったのか

結城レイ

うん……

結城レイ

一樹くん
ちょっといいかな?

柴野一樹

ん?

朝倉葵

柴野一樹

なるほど……

柴野一樹

今更、自分のしてるコトに
疑問を持ったわけか

結城レイ

賢治くん
とても、迷惑してると思うの

結城レイ

私、嫌われちゃったかな……

柴野一樹

らしくねぇコトいうな

結城レイ

私だって真剣に考えてるよっ
いろいろ……うん……

結城レイ

私のせいなのに
私は何もできなかった……

柴野一樹

あいつ等は強制されて
お前に手を貸してるわけじゃねぇぜ

柴野一樹

好きでやってんだ

結城レイ

でも……

柴野一樹

ま、石塚の奴は
災難だったが

柴野一樹

お前が気に病む必要はねぇよ

結城レイ

そう、かな?

柴野一樹

納得いかねぇなら
一言、謝ってこいよ
アイツに

結城レイ

お、怒られたりしないかな?

柴野一樹

さー
どうだろうな

結城レイ

うぅ……

柴野一樹

って、冗談だよ
普通に許してくれるだろ

結城レイ

ほっ

結城レイ

それじゃぁ、一樹くんを信じて
賢治くんと仲直りしてくるね!

柴野一樹

仲直りとはまたちげぇだろ

結城レイ

ありがとう、一樹くん
相談に乗ってくれて

柴野一樹

いや、俺は別に

結城レイ

そういえば、賢治くんを
助けてくれたお礼も言ってなかったね
……私

柴野一樹

あれは……
まぁ、ダチだから
当然のことをしたまでだ

結城レイ

それでも、私は感謝してるんだよっ
ありがとう、だけじゃ足りないくらい

柴野一樹

んぁあ
やめろやめろ
そういうの慣れてねーから

結城レイ

えへへ

柴野一樹

んじゃ、俺はそろそろ
教室に戻るわ

結城レイ

うん!

柴野一樹

またな

結城レイ

また、明日ね!

つづく

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