赤貴

…ここだよ。

レッドクロ

…ここ?

 …薄暗い階段…。
 その上に一つだけ、扉があった。

 赤貴は扉を開けた。

レッドクロ

うお…。

 そこは、まるで夢のような場所だった。
 …ただの温室に見えるが、真ん中には

 …棺桶のようなものがあった。

レッドクロ

…まるで、お姫様が眠るような場所だな。

赤貴

…君もそう思うか?
ここは神秘的な場所なんだ。
…選ばれし姫が眠る場所…。

 …選ばれし姫が眠る場所。
 どういう意味なんだろう…。

 …何か物音が聞こえた。

 赤貴は気づいていないようだ…。

レッドクロ

…。

 …俺が確かめに行くか。

 俺は音のする方へと歩いた。

 …見てみると

レッドクロ

…っ!?

 …棺桶のようなところから、手が出ていた。

 誰かが入っている…?

 …顔には白い布が被さっておりー…。

 …服は…シロエのものだった。

レッドクロ

シロエっ!!

 俺は白い布を取った。

シロエ

…。

 俺は感情に任せて、シロエを揺さぶった。

レッドクロ

シロ…エ…。

 …シロエの体は冷たくなっており、目覚めない。

レッドクロ

…ごめん、ごめんな…。

レッドクロ

…っ!!
まぶし…。

 …何が起こったんだ?
 周りが…。

シロエ

…私を見つけてくれてありがどう。

レッドクロ

…シロエ…!?

 …シロエが生きている?

シロエ

…私はもう…この世にはいないの。

 …信じたくない…けれど、受け入れなくてはならないんだ。

レッドクロ

…一体誰に…。

シロエ

…真実は…告げられないの。

シロエ

…見つけてくれたのが…あなたで良かった。
ありがとう…さようなら…。

 …待ってくれ!
 俺はまだ君を守れて…。

シロエ

ー………貴をよろしくね。

レッドクロ

…え?

 …シロエは消えてしまった。

 …最後に見たシロエは、まるで…天使のようだった。

レッドクロ

…シロエ。

 俺の手にはシロエの手の温もりが残っている…。

 白薔薇の花びらが、舞い上がるー…。

ー続く

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