深夜……。

リビングにて。

結構、貯まってるわね。

母は、通帳を見て夫に言った。

そうだな。学資保険に入らないでアイツのために地道にコツコツと貯金したかいがあったな。

あの子、本当にしっかり社会人になれるのかしら?

大丈夫だろう。男なんだからさ。
いざとなったらやる時はやるさ。

そうね……。
あの子が将来、ニートとかにならないように、ガンバってるものね。

私達。

ああ。

「早くこの家を出て行ってやる」
っていうくらいの気持ちを常に持っていないと子供なんていつまでも居心地の良い実家にいてしまうものなんだ!

そうね!わかったわ!

私、これからもあの子の為に、おかしな行動を続けるわ。

その意気だ!

今の時代、親として俺たちが、あいつにしてやれる事はこれくらいしかないんだ。

「おかしな両親と暮らしたくない」
「だから早く一人前になろう」

それで良いんだ。
そう思ってくれるのが一番良いんだ。

そうね。

子供はいつかは巣立っていくもの。

そんな当たり前の事が難しい世の中になっていますからね……

ああ、高校卒業まで……。

それまで、辛抱してくれよ?

わかったわ。

私、ガンバって変な行動するわ。

愛してるよ……。

私も……。

その時、息子が2階から降りてくる音が聞こえた。

ん?
どうしたの?父さん。母さん。

こんな夜に珍しいじゃん。

あら?あなたこそどうしたの?

一回寝たんだけど。
喉乾いて。

咳が止まらなくて……。

だから水飲みに来たんだよ。

ああ、そう。
飲んだら寝るのよ!

私は父さんと、古代文明について語らなきゃいけないのよ!

そ、そうだ!母さん!

今日こそ、シュメール人について決着をつけよう!彼らは宇宙から来た使者なんだ!

ええ!
決着をつけるわよ!

古代文明バンザイよ!

な、なんかわかんないけど……。

早く寝たほうが良いみたいだな……

ってか、夜中に古代文明に語ってるなんて……

おかしすぎだろ……。


絶対、早く家出てやる!

母さんと超古代文明

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