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この話は三年ほど前から設定を考えていた話なので、設定が難しかったり消化不良を起こしたりしています(笑)
簡潔とはいいがたいですが、設定を(自己満足で)まとめようと思います。

用語集

・魔法士
魔法戦闘兵士の略称。一次魔法士と二次魔法士に区分され、最近では二次魔法士が多い。

・一次魔法士
脳に「演算領域拡張チップ」を埋め込むことで魔法を得た後天性魔法士。人間として認められている。
特徴は、加速減速・加熱冷却・硬化軟化・遠視・幻視などの比較的簡単な魔法を複数使えること。一度に一つしか使えないが、連続発動ができる者もいるので汎用性がかなり高い。

・二次魔法士
軍に提供された生殖細胞に遺伝子操作を加え、「魔法演算領域」を持たせることで魔法を得た先天性魔法士。人間として認められていないが、功績を立てた者は部屋や休日が与えられ、軍の中では普通に暮らしている。
特徴は、ベクトル操作・瞬間移動・分解融合・未来予知など強力で複雑な魔法が使えること。一つの魔法しか使えないため、汎用性は低い。

・特殊二次魔法士
世界中の様々な人間の優秀な遺伝子モデルを試料として、一からデザインされた二次魔法士。現在の成功例は優のみ。
特徴は、「普通演算領域」と「魔法演算領域」を両方持っているため一次魔法・二次魔法問わず使うことができること。一次魔法と二次魔法を組み合わせて使う・一次魔法を二つ同時に使う・様々な二次魔法を使う、といったこともできるとにかくチート的な存在。
理論上、魔法の原理が分かればどんな魔法でも使うことが可能。
しかしその高い能力のためにほぼ監禁状態だったり、特殊作戦部隊に配属されていたり、と何かと不自由。

・MICチップとMCCチップ
優のために開発されたチップ。うなじに埋め込むことで脳からの信号を遮断し、魔法の使用を制限する働きを持つ。
MICチップは完全に魔法をシャットアウトし、MCCチップは二次魔法だけを遮断する。

・加速魔法
一次魔法。分子(原子)運動を増幅させる魔法。
この魔法の一番優秀なところは、超常的な加速による反動を抑えることができるところ。

・硬化魔法
一次魔法。すべての物質が持つ原子(分子)間力、ファンデルワールス力を対象物だけ極端に強くする魔法。

・物質操作魔法
一次魔法だが、扱いはほぼ二次魔法。テイマーが魔法士となった時、偶然生み出された。原理は解明されているがなぜ生み出されたのかが不明なため、現在優と百合音だけが所持する魔法となっている。
原子や分子の結合を組み替えて自由に動かす魔法。そのため固体より液体の方が制御しやすい。しかし気体は視認困難なため制御できない。

・ベクトル操作魔法
二次魔法。力の方向や大きさを自由に変えることができる魔法。高次元上でベクトルを認識することが必要不可欠なため、魔法力に個体差が出やすい。
力を生み出すことと、重力などの自然的な力の操作はできない。しかし、自然的な力を視野に入れた物理計算は得意。

・日本陸軍特殊作戦部隊
清宮四郎が率いる少数精鋭部隊。主に暗殺などの汚れ仕事をしている。
実はテイマーや優(特殊二次魔法士)を管理し、暴走した時はすぐに取り押さえるために結成された部隊。

登場人物

身長：178CM
容姿：黒髪碧眼。17歳くらいの見た目。
年齢：実は2歳くらい
所属：日本陸軍特殊作戦部隊

特殊二次魔法士。圧倒的な戦闘センスと美貌を持つ。クールというか、何事にも興味関心が薄い。感情がないと思い込まされていたため、自発行動がほぼなかった。黙々と暗殺などの汚れ仕事をこなすため「殺人人形」と揶揄されている。
不自由な軍での生活に何の疑問も抱いていなかったが、テイマーや百合音との関わりの中で次第に「心」を見出していく。

身長：153CM
容姿：金髪緑眼。たれ目
年齢：12歳

テイマーの娘で、なぜか物質操作魔法が使える。
魔法大戦がはじまる前に移住してきて、母国に帰れなくなってしまった外国人の子孫。幼い頃に亡くなった父親が日本好きで和服を着せていたため、今ではすっかり和服少女。
正義感が強く、損をするタイプ。しかし、彼女に助けられた二次魔法士も少なくない。母も亡くなり、天涯孤独の身となる。

身長：160CM
容姿：純日本人風の、黒髪ロング。
年齢：秘密。
所属：日本陸軍特殊作戦部隊

百合音の母親。一次魔法士。
世界唯一の物質操作魔法士だった。
優のことを気にかけ、何とかして感情を取り戻させようとする。
軍にとって自分が用済みであることを悟っていた。優に殺されることを、彼女は望んでいたのかもしれない……。

身長：175CM
容姿：銀髪隻眼。少々つり目
年齢：23歳

日本陸軍を牛耳る清宮軍師の四男。人当たりがとてもよいが、実は冷酷。
かなりの実力者で、優の全権を握っている。特殊二次魔法士の研究も彼の管理下にある。

身長：155CM
容姿：茶髪茶眼。地味。童顔で12歳くらいの見た目
年齢：実は5歳くらい
所属：日本陸軍二次魔法士部隊

二次魔法士。ベクトル操作魔法士三号。魔法力はもちろん、戦況分析や作戦立案にも長けている。見た目のわりに結構古参。
百合音に助けられたことがあり、彼女のことを気にかけている。
ちなみに二次魔法士部隊の魔法士にはちゃんと名前がある。

身長：172CM
容姿：黒髪赤眼
年齢：26歳

清宮軍師の次男。四郎の兄。大雑把な性格が目立つが、二次魔法士に名前を付けるなど心優しい一面もある。
白の軍服は特注品。
古株で功績もある光への信用がかなり厚い。作戦などはいつも光に任せている。

いかがでしょうか。
この小説が多少わかりやすくなればいいなと思っています。まぁ、自己満足なので「余計に分かりにくくなったよ！」という人は忘れてください(笑)

新生活も近づいて忙しくなってきたので更新が遅くなりますが、大目に見てやってください。

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