ある弟子が聞いてきた。
人の人生とは、どうしてこんなに儚いのかと。

私はその子の隣に座りながら考えた。
どう言えば、この子のためになるのかと。
この子の出生は少々変わっていた。
私からすれば、それはどうしようもなく些細なものでしかないのだが、人というのは些末なものを取り上げて騒ぐ性質があるらしい。

私はそっと、彼の頭をなでながら言った。
それはきっと、夢を追い続けるからじゃないか?

ソール・グルナディエ

……………………

若奈

あの、帰ってきて早々聞くのもあれなんだけど…………どうしたの?

風ノ助

久しぶりに力を使ったから、バテてるんだと

古森

漂流してから、全く動いていないらしいからな

ソール・グルナディエ

魔力回復にかまけていた結果だ…………

風ノ助

体力回復もちゃんとしとけよ………

古森

さて、水男殿。あの土人形をたおしてくれたことには感謝する。村を代表して礼を言おう

ソール・グルナディエ

気にするな。私は風ノ助の村を守りたいという意志に乗っただけだ

風ノ助

ソールさん………

風ノ助

それにしても、魔法っていうのはすごいな。周りの木を燃やさずにあの土人形だけを燃やしちまった!

ソール・グルナディエ

そうか、お前たちは魔法を見たことがないのか

風ノ助

当たり前だろ!こんな田舎に魔法使いなんか滅多に来ないんだから

若奈

魔法自体、ディスナティのもので私達十国の人はおとぎ話のような感じだったからね

ソール・グルナディエ

ふむ、確かに十国ではあまり魔法はメジャーではないのかもな

ソール・グルナディエ

魔法の根源は使用者の精神力だ。自分が放ちたい形――先程の炎の嵐のようなものだな――それを明確にイメージして呪文として外に開放するのが、魔法の簡単な原理だ

風ノ助

全く分からんが、なんか凄いことだけは分かった

古森

要約すると、だ

ソール・グルナディエ

うむ

古森

水男殿は水芸ができるということでいいかな?

水男

もう面倒くさいわそのネタ!!

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