突然現れたレッドクロ…。
…彼は一体…。

そして…間もなく…ケルベロスは…逃げていった…。

レッドクロ

…先程は失礼しました。
そのお詫びと思い…。

初めて会った時のレッドクロとはまるで別人のようだ…。
レッドクロは跪いた。

花宮 鈴

…止してください。
気にしていませんから…。

レッドクロ

…いえ。深くお詫びを…。
…それよりも。

レッドクロは懐から何かを取り出した。
取り出すと同時にそれを投げた。

…転がり落ちた物…それは…。

真っ赤な…真っ赤なリンゴだった…。

花宮 鈴

…この真っ赤なリンゴは…?

レッドクロ

…これは…真っ赤なリンゴなんかじゃないですよ。
…真っ黒なリンゴです…闇に満ちた…。

…真っ黒?
どう見ても…真っ赤なリンゴだ。
…見れば見るほど…とても美味しそうに見えてくる。

私は…その真っ赤なリンゴを手に取った。

花宮 鈴

…とても綺麗で美味しそう…。

レッドクロ

…っ!?
…それを口にしてはダメだ…っ!!

レッドクロの叫び声と同時に…私はそのリンゴを口へと運んでいた…。

花宮 鈴

…うっ…!?

…突然の目眩に…体から力が抜けていく…。

…そして、視界は真っ暗になっていった…。

レッドクロ

…あ…あ…っ!
…赤貴に乗せられたばかりに…。
俺は…俺は…ただ…黒貴を…。

レッドクロ

…。

俺は…ここのお屋敷の衛兵見習いとして配属されることになった。

???

…ごきげんよう。
もしかして…新しい衛兵さん?

…服装からすると…ここのお嬢様か…?
薔薇園から出てきた少女は…とても輝いていた。

レッドクロ

…そうです。
レッドクロと言います…。

シロエ

私は…ここの娘…薔薇城シロエ。

ー続く

真っ黒な果実と闇に染まった思い出

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