会場は凄まじい熱気と興奮に包まれている。

これは……
一体……

ルールは簡単です、これから3対3でイケメンさを競って頂きます!

対戦順はこちら!!

一回戦・一之臣VS恵比寿

二回戦・二之継VS大黒天

三回戦・三之丈VS布袋

イケメンさっ……て……

各自、ステージで一人一人アピールして頂き

こちら三名の審査員に判定して頂きます。

ど~も~

キャー!!
ホンモノのお稲荷さまと七福神様~

皆さん頑張って下さい!!

盛大な拍手が巻き起こる。

ともかく審査員に好感を得た人が勝ちって事みたいだけど……

札が多く上がった方が勝ち
二勝したチームが勝者チームとなります。

なお、勝ったチームの

賞品は……

人間の里沙姫

でーす!!

えぇぇ~っ……

スポットライトが、ステージ下の私に当たる。

私が……賞品……

私は、七福神組と稲荷組の真ん中で双方を交互に見た。

二組は対峙し睨み合っている。

どうだ、素晴らしい対戦だろ?

勝った方がこの女を手に入れられる!

こ~んなステージまで用意してあげたんだから、今回はちゃんと勝負してよね?

どんな戦でも……オレは勝つ

大丈夫だ里沙安心しろ!

オレがこいつら端から殴ってやっから

ご安心を里沙さん

こんなアホどもには好き勝手させません

里沙……平気……アイツら……殺す

………………

双方の会話は一切噛み合ってない……。

あ~もうっ!

勝負するのか!?
しないのかっ!?

面倒くせ~な~、こいつら全員はっ倒して里沙連れ帰れば終わりだろ?

貴様……勝負に負けるのが怖いのか?

はぁ……

兄さん勝負しないといつまでもこのストーカーみたいな人にたちに付きまとわれますよ?

……ストーカー

ね~ね~里沙ちゃん、狐君なんかやめて
僕のお嫁さんにならない?

……えっ……あの……

アイツ…………殺す

このままでは身内から神殺しがでますよ……

あ~っ!! もう、わかったわかった!

やりゃあいいんだろ?

かくして七福神さんたちの念願は叶い、イケメン対決なるものの幕は上がった。

では、さっそくいってみましょ~!

一回戦、一之臣様VS恵比寿さま~で~す!

チッ……しゃ~ね~な……

ふふふ~仲良くやろうね狐君♪

全くタイプの違う二人がステージ上へと上がる。

その途端、会場に割れんばかりの大歓声が上がった。

一之臣さま~!!

恵比寿く~ん!!

スゴい人気……
さすが両者アイドル的存在……

では早速アピールタイムで~す!

スポットライトと観客の声援を受けながら、戦いは始まった。

じゃ、まずは僕から~

先攻は恵比寿さまです!

審査員のみんな、よ~く聞いてね

僕に票を入れてくれたら……みんなとデートしてあげちゃうよ~

えっ!? そんなのアリ?

イキナリ恵比寿さんは、審査員をデートに誘うという荒技をくり出した。

らしいと言えば、らしいけど……。

おっと~イキナリ、餌で釣る作戦で来ました~!

ダテに鯛は釣って来ていません!

ね~、みんな~どうかな~?

はい、是非

もちろんです!!

恵比寿さま~……

更に、何かしらの術的なものを審査員にかけている。

おいっ!オマエ今なんかしただろ!?

え~? そんなの知らな~い……

悔しかったら狐君も彼女たちを上手い事誘惑してみたら~?

はっ!? 何言ってんだ!

オレは……
オレは里沙以外の女には興味ね~んだよ!

だから、デートは里沙以外とはしない!!

一之臣さん……

では、結果は~……

恵比寿さま
※デートは川でお願いします

恵比寿くん
※デートはやっぱり遊園地

恵比寿様!
※デートはウチとかどうですか?

はい!

というわけで一回戦の勝者は、恵比寿さまに決まりました~!

よ~し、この調子で行くぞ!

ふっ……幸先が良い……

……一本取られてしまいましたね

わりぃ……ゴメンな里沙

ステージから降りて来た一之臣さんは、私にすまなそうにしていた。

いっ、いえ……
そんな……

私は一之臣さんが負けてしまった事よりも、さっきの一之臣さんのセリフにずっとドキドキしてしまっていた。

大丈夫ですよ。
兄さんがバカなのは今に始まった事ではありませんから……

私が取り戻しますので……

……さすが継兄……

おおっ、頼んだ~

さぁ、それでは次の対戦です!

二之継さま対大黒天さま~!

ふっ……この時をどれだけ待った事か……

勝負だ二之継! 我が宿命のライバル

…………で、あなた誰なんです?

うっ……だから大黒だ……

ほら幼稚園の頃から一緒の!

……記憶にございません

二人はステージへと上がって行く。

大黒さんはただただ、二之継さんを見つめていた。
茫然自失といった感じで……。

ではでは~
早速アピールタイムです、どうぞ!

クソ……見てろ二之継……

いいか、女共、オレは大黒天! いいから何も言わずにオマエらオレの札をあげろ!

なんか~上からすぎ~

うん……顔はいいけど

顔だけね……

そうね顔はいいけど残念系?

おっと~!

コレは不評ですカナリの不評~!!

全く……、アナタどんだけバカなんですか……

いや……だからオレに……札を……

見ていなさい……

二之継さんは、審査員席の方へツカツカと歩き出した。

どうしたことでしょうか!?

二之継さま、突然審査員席に~!?

そうして、審査員の一人の女性の手を取った。

麗しい方……

申し訳ありませんが、私に札を上げて頂けませんか?

えっ……あの……

更にその隣の女性の目をジッと見つめて……

アナタのその美しい瞳には私しか映っていないはずです……

はっ、はい……
もちろんです!!

そして、最後に耳元に囁く様に……

どうか……私を勝たせてくださいませんか?

わ、わかりました!!

さぁ、結果は……!!

二之継様
※愛してます!!

二之継様
※ステキすぎて感動~

二之継さま

※カッコ良すぎて感動

満場一致で、

二之継さまの勝利で~す!!

さ、さすが……

女の子泣いてるし……

がっくりとうなだれた大黒さんと、いつも通りの二之継さんがステージから降りて来た。

もう~……

だいちゃんたら~

まっ、まあまだ一対一だ
良い勝負だろ!

スマン……

よ~し、さすがニノ女好き
やったな!!

……さすが女の扱いのプロ……

ほ、ホメてるのかな……?

里沙さん……

すれ違いざまに、二之継さんは私の耳元に小声で囁いた。

私が本当に選んで欲しいのは貴方だけですよ……

えっ……!?

や、やだこんな時に……

心臓がまたドキッとして、顔が赤くなっていくのが自分でもわかる。

一之臣さんも二之継さんも、私の事をどきどきさせてばかりだ。

私は何の気無しに、三之丈さんの方へと視線を移した。

よし、このまま勝つぞ!

三之丈頼んだ!

……無理

はっ?

なんでだよ!?

どうかしたのですか?

三之丈……

だって……アレ……

あっ!!

私は思わず大声を上げてしまった。

三之丈さんの指さす先……

ステージ下の鏡張りの装飾に映る三之丈さんは……

狐だったからだ!!

オマエ、なんだその術!!

ステルス……

すぐに解けないのですか!?

無理……時間で効果が切れるから……

あと半日はこのまま……

ス、ステルス!!


まさかの時間制!?

どうしよう……

お待ち下さいっ!!

えっ……!?

私が代わりに出ましょう……

振り返るとそこにいたのは、何助さんかわからない、狐面さんだった。

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