途切れた想い
途切れた想い
中庭
……
どうしたら……いいのかな
ううん、違う……
どうしたら、じゃない……
これは、私にはどうにもできないコト……
隼人は……
私を……
ただの友達
それ以上でもそれ以下でもない……
そう思っていただけの話……
どうして!
どうして!あの時!!!
……
ねぇ
ん?
顔色、悪いわよ?
今日はずっと調子悪いように見えたけど
何かあったの?
春奈とね……
いいや、別に
嘘っ
ホントになんでもねーって
んじゃぁな
あっ!
ちょっと!!
……
次の日
絶対、何かある……
隼人も春奈も
昨日から何かおかしいわよ……
お互いに避けあってるみたいだし……
あぁ……
当分、休んだほうがいいか?
俺がいると
余計、気まずいよな……やっぱり
アイツ……
後ろの席の
そういえば、アイツも
昨日は……何か暗かったような
まさか……
……早退するか
はぁ……
ねぇ
え、なに?
ちょっといいかしら?
なんだよ
春奈と隼人のことなんだけれど……
なにか知らないかしら?
さぁ?
つうか、なんで
そんなこと俺に聞くんだ?
アナタも悩んでいるようにみえたから
その悩み……
二人と何か関係あるのかなって思って
鋭い女だな
ていうか……
こういう時だけ、絡んでくるとは
いい用に使われてるな俺も
別に悩んでねーよ
そう……
ごめんなさい
引き止めちゃって
おう
ところで、どこへ行くつもりなの?
もうすぐ、授業よ?
えっ
くそ……
ここで、早退するなんて言ったら
確実に怪しまれる……
いや、トイレに
そ、そう
帰るわけにはいかねーか
つづく