分岐点

柴野一樹

はぁ

石田弘大

うわぁ!
屋上で隠れてタバコなんて
不良だぁ!

柴野一樹

うっせ

石田弘大

で、さぁ
なんか思いついたの?

柴野一樹

そうだぁ

柴野一樹

俺が何とかするしかねえか

石田弘大

えっ

柴野一樹

檜山やお前は
結城に手を貸しているだろ?
なら、お前らが藤宮たちの関係を
修復しようってのは
やっぱり、おかしいだろ

柴野一樹

そうなると、どっちの味方でもない
俺が何とかするしかねーじゃねぇか

石田弘大

話せば、レイちゃんだってわかってくれるよ

石田弘大

なんなら、レイちゃんにも協力してもらってさ

柴野一樹

んなことしたら
あの作戦はお前らが
企てたってバレる
かもしれねーだろ?

石田弘大

だけど、一樹一人に
任せるのは嫌だ

柴野一樹

しょうがねぇだろ

石田弘大

こういうこというのもアレだけどさ……
一樹がそこまでしなくても
いいんじゃない?

石田弘大

面倒事が嫌で
レイちゃんに
手を貸さなかったわけだし

柴野一樹

さっき、言ったろ?
困ってるダチのためだ

柴野一樹

結城レイのためでも
瀬川のためでもねぇ

柴野一樹

石塚のために
俺は足掻くんだよ

石田弘大

か、かっけぇ

石田弘大

かっこいいよ!一樹!
今のセリフ!

柴野一樹

ちゃかすなよ

石田弘大

俺も何か
良い解決策を思いついたら
一樹に言うよ

柴野一樹

おう

柴野一樹

あぁ
あと、このことは誰にも言うなよ?

石田弘大

えっ
なんで?

柴野一樹

結城の耳に入ったら
手伝うって言いそうだしな

石田弘大

わかったよ……

柴野一樹

はぁ

柴野一樹

現実の世界から来たヤツは
俺を含めて、たった4人……

柴野一樹

俺はコイツらを大切にしたい

つづく

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