分岐点
分岐点
はぁ
うわぁ!
屋上で隠れてタバコなんて
不良だぁ!
うっせ
で、さぁ
なんか思いついたの?
そうだぁ
俺が何とかするしかねえか
えっ
檜山やお前は
結城に手を貸しているだろ?
なら、お前らが藤宮たちの関係を
修復しようってのは
やっぱり、おかしいだろ
そうなると、どっちの味方でもない
俺が何とかするしかねーじゃねぇか
話せば、レイちゃんだってわかってくれるよ
なんなら、レイちゃんにも協力してもらってさ
んなことしたら
あの作戦はお前らが
企てたってバレる
かもしれねーだろ?
だけど、一樹一人に
任せるのは嫌だ
しょうがねぇだろ
こういうこというのもアレだけどさ……
一樹がそこまでしなくても
いいんじゃない?
面倒事が嫌で
レイちゃんに
手を貸さなかったわけだし
さっき、言ったろ?
困ってるダチのためだ
結城レイのためでも
瀬川のためでもねぇ
石塚のために
俺は足掻くんだよ
か、かっけぇ
かっこいいよ!一樹!
今のセリフ!
ちゃかすなよ
俺も何か
良い解決策を思いついたら
一樹に言うよ
おう
あぁ
あと、このことは誰にも言うなよ?
えっ
なんで?
結城の耳に入ったら
手伝うって言いそうだしな
わかったよ……
はぁ
現実の世界から来たヤツは
俺を含めて、たった4人……
俺はコイツらを大切にしたい
つづく