ようこそ、「怪奇探偵事務所」へ

警察や病院でも解決できないような奇妙な事件、
「怪奇探偵事務所」にお任せください。

佑都

いや、客全然来ないけど?

凍牙

静かなもんですけど?

彩都

来るだろ!!
・・・たまにだけど

そう、さっきあんなに自信満々で言ったけど。
お客さんなんて、そんなに来ません。

まずは、この事務所について説明しますね。
この「怪奇探偵事務所」はその名の通り、怪奇事件を解決する事務所です。
そして、この事務所に来る必要のあった人しか、この事務所には入ることができません。

何と言いますか・・・この事務所でしか解決できない、そんな事件を抱えている人だけ、この事務所に入ることができるんです。
それ以外の人には、この事務所を見ることすらできませんからね。

・・・すいません、ここまで言って、察した人もいますよね?
そうです、この事務所に入るための条件、某漫画からうちのオーナーが取り入れたんです。

この条件面白そうだよな、専門外の事件持ってこられても困るし。
採用!

とか言って、この制度がつけられました。
そんなうちのオーナーは、中々人前に現れません。
正直、僕も見たことないし、声も聞いたことありません。
この事務所は大きな和風の豪邸なのですが、どこの部屋にいるのかもわかりません。

オーナーの息子である、佑くn、佑都君しかわかってません。
いやあ・・・僕やほかの従業員である彩都さんや、凍牙さんも一緒に住んでいますが、その僕らも会ったことないんですから不思議ですよね。

あんまり争わないでよ。
この前みたいにまた備品壊すことになるよ?

佑都

あの時壊したの、親父のコレクションの一つだったからな・・・

彩都

激怒の威圧が俺らを襲ったあれな・・・

凍牙

正直死んだと思った

僕も終わったと思った・・・

オーナーは、自身のコレクションに触るとものすごく怒る。
次の日の佑くんがやつれていたレベル。
壊したのは彩都さんだったから、佑くんが代わりに注意するように言われたらしかった。

ああ、話がそれましたね。
次は、ここの従業員についてご紹介しますね。
といっても、特に紹介することないんですよね・・・
皆、見た目の年齢と実年齢が一致してないだけですから。

ああ、でも。

ここに人間と呼べる存在は誰一人いませんでしたね。

pagetop