ある雑誌に管理人はこう発言している。

「自由平等な世の中を創るためには
まず想像することが大切だ」と

ほんとにそんなこと
言ったんですか?

いつもよりも静かなある街の一角にある
ごく普通の喫茶店である。

___表向きには

言った気がするような

珈琲を飲んでいる
場合じゃないです!!

仮面をそっと上にあげると
器用に珈琲を飲んだ。

珈琲のいい香りが煙に乗ってやってくる。

だって客こねえもん

・・・そうですね
昨日の今日ですからね

昨日の今日ですからね、
じゃねえよ。俺の経営に
関わるんだよ!

尚更です!
貴方がどうにかするしか
ないんですよ!!

自由平等な世の中を創るには
まず想像する事が大切
なんじゃないんですか!?

・・・俺はそんなこと
言ってねえよ

タチ悪いですねぇ。

分かったよ

というと仮面を外し、いつもの顔に化けた。

狐は便利だ。
自分の好きなように化けることができるからだ。

隼がなぜ、擬人化しているのかは
また後に話すとしよう。

あの、狐さん

あ?

この子どうするんですか?

元はといえば
こいつのせいで・・・

この子が悪いわけではありません
八つ当たりするのも
いい加減にしてください
あなたの責任です!

お姉ちゃんたち、
どこ行くの?

お前に教えるもんじゃねえ

良かったら
一緒に来ますか?

何言ってんだよ

小さい子を一人にするなんて
できませんから

それか一人で行かれます?

ったく、足手纏いになるなよ

うん!

しょうがねえなあ

何だかんだで
楽しいんじゃないですか

うっせーよ。

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