第10話 麻雀編
第10話 麻雀編
ねえ~、里花ちゃん!麻雀教えてーっ!
ずいぶん唐突だね…
1日そこらで打てるようにはならないよ
最近ねうと麻雀のマンガよみはじめたんだけど
あんまり分かってないみたいだから…
うん!打てるまでいかなくっても
お話がわかるようになりたい!
そういえば、セニッタちゃんは麻雀のルール知ってるんだね
じゃあ、どういうゲームかまでちゃちゃっと教えちゃうよ!
麻雀…中国を発祥とした四人対戦のゲーム
分類上はボードゲームではありませんが、
盤面(卓)を用意して遊ばれます
まず麻雀っていうのは、8回くらいの局(ラウンド)を戦って
最後に一番点数の多かった人が勝ちってゲームなの
局のなかで、和了(アガリ・ホーラ)で点数をかせいでいくんだよ
そそっ。誰もアガれないまま終わる局もあるけどね
たしか、戦ってるひとはそれぞれ″麻雀牌″を14コくらいもってたけど…
それは「手牌」だね。カードゲームでいう手札だよ
基本は13コだけ持ってて、「ツモ」ってる時だけ14コあるの
自分の番がくると山から牌を1コもってくるんだけど、それをツモっていうんだよ
その後に手牌の14コの中から1コを場に捨てて、
右に座ってる人に番が回っていくって流れなの
へえ~、ターンが経つとどんどん手牌のなかが入れかわっていくんだね!
そういうこと!
(ターンとは言わないけどね)
山の牌がなくなるか、誰かがさいしょに和了するまで繰りかえすんだよ
和了できたら点数ゲットだね。手牌のゴールみたいな感じ
じゃあ、どういう形になったらゴールできるのか教えてー!
マンガには「テンパイ」とか「イーシャンテン」とかあったけど…
それを理解するためには、牌の種類から覚える必要があるね…
麻雀牌には34の種類があるから頑張ってね
34……
大きくわけたら4種類だよ!
(じ~…)
「数牌」には数字がかいてあるね
数牌の3色それぞれは1から9までの数字が関わっているの
後で説明するけど、同じ色の数牌は数字の並びで手を作ることもできてね
でも数字のない字牌は、同じ牌を2つ以上持ってないと意味がないんだ
言い忘れてたけど、牌は同じ種類がそれぞれ4コあるよ
数字の牌のほうがべんりなんだね!
「萬子」は漢字で数字がかいてあるけど
「筒子」と「索子」は……
筒子は玉の数、索子は棒の数をかぞえればわかるよ!
牌の名前と、数字との関連についてはこれで分かったかな?
最初は表と合わせて1つ1つ見ていってね
それじゃあ次は手牌の作り方!
「4面子(メンツ)1雀頭(ジャントウ)」が基本だよ
めんつ……じゃんとう?
「面子」は牌3コの組みあわせ、
「雀頭」はおなじ種類の牌2コの組みあわせだよ!
アガった時には、面子が4つ、雀頭が1つある訳だから
3-3-3-3-2の計14コの組み合わせって事になるの
…つまり、手牌の牌は基本3コずつで考えていくよ!
うんうん、分かった!
でも面子の「3コの組みあわせ」っていうのは
おなじ種類で3コあつめる事なの?
面子には二種類あって、
同じ牌3コの組み合わせ
「刻子(コーツ)」と
同じ色の数字の連番で組み合わせる
「順子(シュンツ)」を覚えればいいよ
だから、ねうのいったのは刻子だね!
おなじ牌2コで雀頭、そこにもう1コきたら刻子になるよ
(補足)
同じ牌(同じ種類の牌)2コの組み合わせのことを
「対子(トイツ)」と呼びます
和了に必要になる1つの対子が雀頭(あるいはアタマ)と呼ばれるものになります
ふんふん……じゃあ、順子って?
ポーカーのストレートみたいに「123」って並べるのかな?
そうっ!そんな感じ!
「123」でも「234」でも「789」でもいいけど、
「912」みたいに9と1では繋がらないから注意してね
順子でも刻子でも、面子が4つと雀頭が1つ!
それさえそろったら、和了ができるよ!
実際には、ただ揃えるだけじゃ点数が低いから、
「役」を沢山絡めるんだけど……それを教えるのはまた今度ね
それじゃあ、「4面子1雀頭」をつくってみるよ!
こんなかんじかな?
そのとうりっ!
この14コが揃ったら和了だね
えへへ!
メンツさえ揃ったら、牌はなんでもいいんだね!
そういえば、さっきのねうの
「テンパイ」っていうのは、
「あと1コ欲しい牌が来たら和了できる」状態のことだよ!
そうだね。テンパイになったら「リーチ」ができるよ
「イーシャンテン」っていうのはテンパイの更に1コ手前!
今日はおしえてくれてありがとね~!
早速マンガのつづき読んでくるよ!
まずは色んな「和了」と「テンパイ」の形をみせてあげるんだ!
ねうも早く打てるようになるといいね!
そしたら今度一緒にやろうよ!
……もし負けちゃったら、国がなくなっちゃうよ?
(何のマンガ読んでるの?)
第11話へつづく!
(謝辞)
牌画像は麻雀豆腐様よりお借りしました