この話はむっさんの「私が勇者とともに旅をする」という作品を読むと、より楽しめるかもしれません。

勇者を読み返しながら、作者はいつものように話の続きを考えていた。

さて、ようやく決闘が終わったが、続きどうしようか……

いつものように何も考えずにいる作者は、とってつけたような決闘の決着後の展開に悩んでいた。

うーん……いろいろ考えてはいるんだけどなあ

モテ期も書いてることだし勇者にも恋愛要素入れてみたいな

しかし、恋愛要素か…
スタンダードには姫と勇者なんだろうけど……

姫、そんなヒロインっぽいか?

この話で姫を連れてきた理由は、イラスト説明にヒロインと書いてあったはずなのにヒロイン扱いされないかわいそうな姫がいた。

どちらかといえば、騎士のほうが自然に勇者とくっつきそう

それを悔しそうに眺める姫www
悪くないwww

カツアゲ作成時に嫌っていた寝取られ展開の典型である。

そのころの作者はもういない。

魔法使いコンビも悪くないし、主人と下僕って感じだけど

まあ、自然な流れで組み込めそうだったら、やってみようかな

保留にした恋愛要素は使われることはなかった。

さて、そろそろ魔王サイドと勇者たち一行をぶつけたいよな

決闘終了時点では、既に一人接触していることを作者は忘れている。

うーん、今まで結局バカな感じでしかなかったからちょっとシリアス風味を出してみるべきか

しかしシリアスってどうやって出すんだ?

うーん……シリアス……シリアス……

そうだ!姫を魔王一味に誘拐させよう!

作者はいつも通り平常運転のようである。

勇者たちが助けに行くも、姫は魔王一味にそそのかされ闇落ち……

そして責任感の強い騎士は、単独先行で助けに行くも途中で力尽き、勇者たちの目の前で息を引き取る……

妄想を働かせ着々と構想が浮かぶ作者。
しかし、突如その思考は止まる。

いや、重すぎるだろう……

今までなんだかんだワイワイやってて、怪我らしい怪我もしてないのに、急に登場人物が死ぬって……

しかし姫の誘拐の件は問題ないようである。

キャラへの愛着もあるからな……
あんまり人の死ぬ話は書きたくはないな

んー、とりあえず姫は誘拐させておくか

とりあえずでさらわれる不憫な姫である。

よし!とりあえず決闘後って感じで書くか

姫をさらうという方針が決まり、作者は話を書き始めた。

一応、没になった平和云々の話を騎士たちにさせるか。もったいないし。

しかし騎士とか魔法使いとかわざわざ女勇者のとか書くの面倒だな……

固有の名前を考えるのを面倒くさがったツケである。

……まだ旅を続けるつもりか

……魔王を倒すまでは終わらない。

前にも言ったが、お前らの実力ではこの先戦えない

仲間が死ぬぞ

……誰も殺させない、私が守る

なら死ぬのはお前だ

……私一人の命でみんな助かるならそれでいい

それがあの勇者が言っていた平和なのか

……!

少ない犠牲の上にある平和。それも一つの答えだろう

だがそれを目指すのか。そうした平和を願うのか、お前たちは

…………

頭よさそう

そう作者は頭がよくなさそうに言っている。

それにしても女勇者の騎士いい人っぽいな。初対面ではむちゃくちゃ口悪かったのに

それも大体作者のせいである。

よーし、あとは魔法使いの会話で魔力について適当ににおわせといて姫だな

斬新で雑な伏線の張り方である。

さてさて、前々から考えてたとおり、女勇者たち一行の仲間の一人が実は敵でしたって感じでやろう!

少し待ってください、すぐ終わりますから

うぐっ

ね?すぐ終わったでしょう

うわーひどいやつ

しかし、そのキャラを生み出したのは作者である。

まあ、この感じで姫は誘拐されるとして、続きはどうするかなー

こうして、いつも以上に姫にひどい目に合わせながらも適当に話を考えるのであった。

つづく

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