日本内閣魔法大臣

皆さんこんにちは♪
バハムートも一緒だね。

バハムートが頭の中にある記憶をファーストとゼウスに見せようとした瞬間、突然目の前にかぼちゃのマスクをかぶった男、日本内閣魔法大臣兼防衛大臣が現れた。
バハムートはこの男の存在を知っていた。何故ならば、彼女が召喚された時にゼロの両親と一緒にいたお男でもあり・・・。

ファースト

これはこれは大臣殿。今日は何しに来たのですか?

ゼウス

この悪魔ッ!
貴様が、マイマスターをッ‼

日本内閣魔法大臣

悪魔?いえいえ、私は人間ですよ。
あなただって、元は神で人につくされていた方だったのに、あなたは今、人間につくす方になっている。それではあなたは人間以下の犬ではありませんか?

それを言われたゼウスは、返せる言葉もなく唇をかむ。

バハムート

久しぶりね。サタン。
私の昔のマスターであり、絶対の支配者。
まさか、あなたが日本に、しかも大臣なんかになっているなんて思いもしなかったわ。
人間界で一体何をしようとしているの?
まさかとは思うけど、あなた人間に召喚されて、その隷になっていたりすのかしら?

日本内閣魔法大臣

久しいなバハムート。私は君に会えてうれしいよ。先の質問の返答だが、一つ目のは答えられない。二つ目のは信じるかは別だが、否だ。
私は自分でゲートを開けてここにいる。
幻術で出来るだけ人に近づけたが、どうも角だけはどうにもできなくてね。
だからこの不格好な被り物をしている。

ファースト

サタン、もしこのサタンを召喚し使役をしているものがいるとするならば、どんな奴なのだろうか。

日本内閣魔法大臣

君が召喚されたという事は、君のマスターが記憶を思い出してきているという事かね?

バハムート

いえ全く思い出す気配がないは。
けど不思議な事に、赤ん坊の頃私を召喚した時の記憶だけを覚えていたの。

それを聞いたサタンは、表情を見ることはできないが、右手をビックリとさせている所を見ると、多分驚いている。
そんなに不思議な事なのだろうか?とファーストはそう思った。

日本内閣魔法大臣

あの術をかけたのに・・・君との思い出だけは特別だったのかな?
まぁもっとも、時間が経てば効力が落ちてくるものだったしな。

バハムート

魔王よ。ゼロは、私のマスターはあなたを超える存在かもしれませんよ。
あなただって、先代の魔王の魔法を少し破ったのですから。
人間の時に、ね。

サタンは、フフフッ・・・とこぼれたように笑うと三人から背を向けそして何処かに転移してしまった。

バハムート

魔王よ。本当にあなたは何をしようとしているの?

その頃、ゼロは回復魔法によって一命を取り留めていた。

ゼロ

バハムート、いるか?

部屋にはバハムートの姿はない。その代り、部屋の壁に見慣れない室内とかぼちゃのマスクを被った男がバハムートと話しているのが映し出されていた。

ゼロ

このカボチャ頭の奴、会った事がある気がする。でも、どこでいつあったかな?でもこんな格好していたっけな?

 ゼロは、しばらく音のない映像を見続けた。そして、話が終わったのか、奴は姿を消した。そしてバハムートが僕の目の前に現れる。

バハムート

マスター、助かって良かったわ。今の映像見た?

ゼロ

うん、見た。でも音がなくて何が何だかさっぱりだった。でも、何処かでバハムートと話していた男。僕、何処かで会った事があると思うんだけど。

バハムート

記憶が戻ってきてるんのかな?
でも、あんな格好は見たことがなかったし・・・。

ゼロ

アイツ、誰?

バハムート

あれは、魔王。私の昔のマスター。
今、この人間界で何かしようとしているみたいなの。

ゼロ

・・・魔王。
いずれ、僕は魔王と戦わなければならない時は来るのか?

 ゼロは、さっきの奴が魔王と言われても驚く様子は全くなかった。何故なら、ゼロには見ている相手の魔力を直感的に分かる能力があったから。

バハムート

必ず来るわよ。何故なら私のマスターだから。
それにまだ武器化したことがないから分からないけど、私は元々二人でバハムートなの。
私は黒い剣。暗黒剣の方なの。

ゼロ

じゃあ、魔王はもう片方を持っているって事?

バハムート

そうよ。血に染まった紅色の剣、お姉ちゃんの吸血剣。敵の血を吸って魔力に変換して攻撃。魔王は魔力をかなり持っているけど、一回一回の攻撃が強力なものしか使えないというのもあって、魔力をかなり消耗しちゃうの。

ゼロ

分かった。で、今僕の肉体は何処にあるの?

バハムート

病室よ。日本魔法都市東京のね。
これからマスターはここで暮らすのよ。
ああ、もちろん病室じゃないわよ。

ゼロ

あそこで暮らせるの!
生きてて良かったありがとう!

バハムート

でも、結構行動制限されると思うよ。
それに、防衛省の特殊召喚士部隊に配属されたからね。

ゼロ

別にいいよ。今まではあんな腐ったところで暮らしていたからこっちの方がずっといいよ。

バハムート

良かった。じゃあそろそろ起きる?

ゼロ

うん!

バハムート

やっぱマスターと一緒にいる時が好きかも。なんか幸せだし。

 そしてゼロは目を覚ました。あの部屋での記憶は思い出せない為、さっきと同じように大はしゃぎをする。体もかなり調子が良くなっており、もう日常生活には支障がないぐらいに回復していた。なので、バハムートを呼び出し、病室の窓から地上に降り立つことも当然・・・。

バハムート

ダメ!ここは都市だからね。

アキラ

そうだぞ。さすがにやばいよ。あ、俺アキラ宜しくな。

 いつの間にか、知らない男達がバハムートと一緒に僕の病室に来ていた。

ファースト

こんにちはゼロ君。私はファースト、日本魔法都市 防衛省 特殊召喚士部隊隊長、つまりは君の上司になる男だ、宜しく。

ゼウス

私はゼウス。

アキラ

・・・他にはないの?

ゼウス

えっなんだって?

アキラ

だから他に、「え~と~、趣味は~、マスターの側にずっと一緒にいる事で~す!」とか・・・。

「・・・」と場の空気が固まる。

ゼウス

ふ~、殺す。というかマジでうざいわ。アキラ私がコミ障で、それをサポートしてくれんのは分かるんだけどさ・・・。

アキラ

うん。

ゼウス

わざわざ恥ずかしい事をマスターの前で言うな!

 そういうと、ゼウスは全力でアキラの頭をぶん殴った。まぁそうだよな。

ファースト

まぁ落ち着け。俺もゼウスと一緒にいる時が一番幸せだから。

ゼウス

!!!

ゼウス

そう言ってもらえるだけでもうれしいです!

ファースト

ここは病院。もしこのままエスカレートしてってゼウスが電撃何て放ったら、やばいもんな。まぁさっきのは本心だけど。

バハムート

いいなぁ・・・私もああいわれたいな~。

ゼロ

仲が良いですね。皆笑顔だし。

アキラ

いや俺は頭が痛くて・・・。

ゼウス

ア~キ~ラ~

アキラ

すいません

ファースト

まぁこういう連中だ。宜しくな。
さて、早速本題だが、これから君はここで暮らしてもらう。学校にも通ってもらう。召喚士の学校にな。それと俺たちの仕事もしてもらう。給料も差別なくちゃんと払う。

ゼロ

それはいいんですけど、僕一度も学校とか通ったことがなくて。

アキラ

大丈夫!俺たちも通っているから。

ゼロ

そうなの?

 アキラとゼウスはなんとなくわかる、が隊長さんはどう見てもオジサンだ。

ファースト

こう見えて、俺まだ九歳なんだ。

ゼロ

九歳?僕の方が年上なの?

ファースト

うんそうだよ。

アキラ

俺は十六歳。ゼウスは・・・かなり年上。

ゼウス

アキラ本当にヤダッ!

ファースト

ゼウス。俺は年上が好みだぞ。

ゼウス

なら、良い。アキラ許す。

ゼロ

年上って、あんたまだ九歳だよね。

バハムート

じゃあそろそろ外に行きましょう!せっかく体も治ったんだし。

アキラ

そうだな、行こうぜ!
・・・そういえば名前は?

ゼロ

僕は、ゼロって呼ばれていたんだ。

アキラ

呼ばれていた?
じゃあ名前がないの?

ゼウス

アキラが頭を使った!
今日雪でも振るんじゃ!

ゼウス

何てね。

アキラ

これって、褒められているのかな?

アキラ

ありがとなゼウス!褒めてくれて。

ゼウス

やっぱりアキラはバカだ。

ファースト

じゃ行こうか。

ゼロ

はい!

アキラ

・・・。

ファースト

言いたい?

アキラ

(・∀・)ウン!!

ゼロ

ファースト

ダメ。

アキラ

ですよね。

ファースト

じゃあ街を案内しよう。

ゼロ

はい!お願いします。

ファースト

結局、バハムートの記憶を見ていないけど多分見ない方がよかったかもな。こうして普通に接しることが出来たかどうか分かんなかったし。

 その頃、魔王兼内閣魔法大臣兼防衛大臣の男は、仕事を使い魔たちにやってもらい、一人自室で戦争の準備をしていた。

日本内閣魔法大臣

予想はしていたが、人間どうしで殺しあうとは愚かなものよ。これではこちらの世界にゲートを開けた意味は半分亡くなってしまうかな?

日本内閣魔法大臣

まぁ良い。私だけで十分だな。
警戒するまでもなかったか。
これで次の選挙でも当選は確実だな。

 魔王はこの世界に何しに来たのか、使い魔ですら知らされていない。そもそもゲートとは何かすらも分かっていない。分かっているのはこの世界と自分たちの魔物世界がつながっているという事だけだ。

謎の召喚士

どうだ調子は?

 謎の召喚士は、魔王に向かって、しかもその本人の個室に入って話している。

日本内閣魔法大臣

何かな・・・マスター。我々をあの世界から召喚できるようにして、しかもこの私ですら逆らうことのできないシステムを一体どうやって作ったのか、話す気にはなったかな?

謎の召喚士

相変わらずよくしゃべるよな。まあいい、この世界の侵略まで、後どれくらいかかるんだ?

日本内閣魔法大臣

やろうと思えばそんなにかかんない。だがな、俺の力はここで本気で使えるほど丈夫ではない。よって、最低でも十年は覚悟してもらう。政治もあるからな。

謎の召喚士

そうか。なら良い。お前は頭がいいからな。もしうそをついていたとしても、私は信じといてやるよ。それなりに結果も出すしな。
じゃあ、また旅に行ってくるよ。

そういうと彼女は、何処かに転移してしまった。もちろん魔法で。

日本内閣魔法大臣

私は、どうすればいいんだ・・・。

 魔王は、本当はこの世界があるという事自体知らなかった。ある日突然あの女に召喚され、使い魔にされてしまったのだ。この事実が下位の魔物や中位の者共にばれてしまえば、軍は分裂しそれこそ人間の思い道理にされてしまう。そう考えた魔王は、この世界に潜入という形で、あえて召喚される仕組みを作ったとでっち上げたのだ。
それに、あの女の目的も世界侵略であったしな。

 魔王、ゼロ、そして謎の召喚士の運命の歯車がゆっくりと回り始めた。次回、ゼロがついに学校へ投稿するようになる。そして、他国との戦争も・・・。
その時、魔王が謎の召喚士と直接戦う事に!

Half Blade 第参話 魔王の思い

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