服を着替えて、私はきらめく世界に飛び込んだ。

　ここでは誰もが私にとって欲しかった言葉をくれる。

　私は流れていくメッセージを目で追った。読んでいるだけで沈んでいた心が潤っていくようだ。

　キーボードをカタカタと鳴らして打ち込んだ文字が画面に躍る。

　何故こんな日にこんなことを、などと考えている時点で自分はこの遠い国の聖人を祝う儀式に侵されている。

　私はパソコンの電源ボタンを押した。