大きな争いがあった。
魔の物を操り人間を殲滅せんとする
魔の王
人々を守らんとする
世界連邦
争いは長く100年に及んだという。
人々はいつ終わるかわからない争いに
疲れ果てていた。
しかしその戦いはついに終焉を迎えた。
たった一人の勇者によって。
魔の王の討伐によって人々の共通の敵は消えた。
人々は歓喜した。
平和は長くは続かなかった。
連邦国家盟主の死後、しばらくし反乱が起きた。
二代目の盟主はそれを抑えられる力もなく
反乱は広まっていった。
だが、魔の王討った勇者の仲裁により
反乱は鎮められた。
しかし、一度火が付いたことにより勇者でさえ
抑えられない反乱がおきてしまう。
勇者は反乱に巻き込まれ行方をくらましてしまう。
各地で国が独立し戦乱が始まる寸前だった。
だが、そうはならなかった。
「魔王」
人はそう呼んだ。
魔王は単騎で世界に戦いを挑んだ。
誰にも魔王は止められなかった。
その王はまるでなにかに
悲しみ嘆き悔やんでいるようだったという。