■世界観
『金色狂い』
国を分断した東西戦争により、新興国エンジンは疲弊していた。
武器輸入の借用金を賄う為、国は国民に向け、先住民の土地の所有権を“販売”するという政策を発令。
強制的な開拓により、南部先住民居住地の多くがハチの巣のように掘削され、草木は枯れ果てた。
それから数十年。
未だ、その奥底に金脈を抱いたまま、無限とも思える拡張を続けるひとつの大穴があった。
”欲望の杯””マネーピット”
いくつもの異名を持つ階層都市『ニューフェイス』
きみは、この街でしたたかに生きる差配屋(フィクサー)だ。
配下を雇い、策を巡らし、依頼人からの無茶な要求をかわして金を掴む。
金。それは力だ。きみはそれを知っている。
1枚のコインと1人の命が対価の街で、きみは生き延びれるだろうか?
●用語
・LadyJoke
「かわいらしい嘘」転じて「笑うしかない状況」の意。ニューフェイスのごろつきたちのスラング
・ニューフェイス
NewFaith。大地に穿たれた大穴の側面に建てられた街
底に行くほど治安が悪化し、中~下層はマフィアの支配地域である
・オーダー
ニューフェイスの穴の上に浮かぶ城塞の如き地区。または、そこに住む特権階級の人々
・エンジン理論
「動力さえ与えれば何もかもが叶う」という国是を体現する超技術
複数の歯車やピストンで構成された「機関」を装着することで
ありとあらゆるものを思い通りに作動させることができる
ただし、その作動法則が「聖霊の理に反している」分だけ
余分に動力を与えなければならない。
・聖霊
創造主たる「御大」の意思を伝える遣いにして執行者。伝説の存在。
この世の物理法則は全て、聖霊たちによって体系付けられたという。
・聖者
聖霊に愛されるべき存在。多くが厳しい過去を経験している。
彼らに対し聖霊は慈悲を与えるといい、世の理を越えた力を行使できる。
・先住民
エンジンが建国された新大陸の本来の住人。今は南部の奥地に追いやられている。
恨みに燃える者からしたたかな者まで、そのスタンスは様々。
ニューフェイスの人口の何割かを占めるが、偏見は未だ強い。
・差配屋(フィクサー)
ニューフェイスの有力者からの依頼を引き受け、人材を手配する専門職。
彼らは人を見る目で世を渡る。金の要る仕事だが成功報酬制であることが多く
長年にわたって差配屋を続けられる人材は稀である。
・子飼人(エージェント)
差配屋と専属契約を交わした有能な部下(性格や嗜好はさておき、という場合も多い)
癖の強いものが多いが、いざという時には頼りになる(それ以外? 目をつむっておくことも大事だ)
・金
Coin。それは力。
金さえあれば、ニューフェイスにおける九割九分九厘の問題は解決できるという。