竜ケ崎

今年ももうクリスマスだな!

松戸

明日から冬休みですね

水海道

冬休みでも!亀さんのお世話しにきますん!

小絹

無理はするなよ。大晦日と三が日は、僕が世話をしに来るから

竜ケ崎

そうなんだよなー、大晦日と三が日はどうしても学校来られないんだよな

松戸

竜ケ崎君と水海道さんは、初詣とかに行かなくてはいけませんしね

小絹

松戸も親戚の集まりだろう?

松戸

はい。気は進みませんが

水海道

あれ?なんで小絹先輩は学校に来られるんですか!

小絹

うちは特に年末年始に出かけると言う事が無いんだ。
親戚がうちに来ることはあるが、学校に行くと言って家を出る分には文句を言われない

竜ケ崎

お前の家もなんか大変だな

松戸

まぁまぁ。
重い話はここまでにして、クリスマスパーティー始めますか?

竜ケ崎

そうだな!
前回好評だったから、ジンジャークッキーとドーナッツ、多めに作ってきたんだぜ?

水海道

私も!がんばってフルーツケーキ焼いてきましたん!

竜ケ崎

フルーツケーキか、すごいな。
どんなん?

水海道

ホットケーキに!ドライフルーツ混ぜたやつです!

小絹

実は僕も、魚の形のパイを焼いてきた

竜ケ崎

あれ?小絹はクリスマスの準備は気が進まないんじゃなかったん?

小絹

いや、こうやって皆で準備するのなら、悪くはないかなと

松戸

そうですか?僕はブドウジュースを持って来たんですけど、なんだかパンと魚まで揃っていると、最後の晩餐みたいですね

水海道

え?もしかして不吉ですか!

竜ケ崎

そうじゃ無いって。聖書の一節を壁に描いた、『最後の晩餐』って言う絵が有るんだよ。
それみたいだなってこと

松戸

竜ケ崎君に通じて良かったです

小絹

竜ケ崎がわからないと言ったら一発入れているところだったな

水海道

なるほどです!
それじゃあ、ジュース飲むのに紙コップ持って来ますね!

松戸

はい、お願いします

小絹

こういう時、すぐに紙コップという発想を持ってくれるのはありがたい

竜ケ崎

こうやって食べて話してるだけでも良いけどさー

松戸

どうしました?

竜ケ崎

なんか、パーティーって言うか、イベントっぽい事有っても良いよな

小絹

なるほど。それは言えている

松戸

でも、何か有りますかね?

水海道

あっ!そいじゃあ、私、竜ケ崎先輩のお歌と朗読聴きたいです!

松戸

そうですね、竜ケ崎君が良いと言うのなら、お願いしたいですね

小絹

おい、止めないのか?

松戸

小絹君が修学旅行の時、竜ケ崎君の朗読を聴いたという話を聞いて、正直うらやましいと思いました

小絹

あ、ああ

竜ケ崎

そっかそっか、じゃあやろうか。
どっち先が良い?

水海道

お歌先が良いです!

竜ケ崎

OK、じゃあ始めるぞ

水海道

はーい!

竜ケ崎

てっとーてっをーつーないでー♪
なっきーなーがーらーこんがらがぁって♪

小絹

相変わらず高音も原曲キーで攻めていく姿勢だな

竜ケ崎

それーでもつむいだつきひのぶんだけ♪
すてがたいものがふえていた♪

竜ケ崎

『モノクロームの僕が、織り成す色相環。
遺された極彩の、交点全てが今を謳う』

松戸

…………

小絹

…………

水海道

…………

竜ケ崎

『途切れないその愛の、名前は僕に刻み込むから』

松戸

…………

小絹

…………

竜ケ崎

こんな感じかな?

水海道

わーい!竜ケ崎先輩ありがとうございます!

小絹

これがクリスマスプレゼントなのなら、家の方の諸々も頑張れる気がする

竜ケ崎

そう?じゃあもっちょいやる?

松戸

お願い出来るのなら、僕はもう少し聴きたいですけどね

小絹

あ、ああ、それじゃあもう少し……

竜ケ崎

おう。じゃあ始めるぞ。
『雪の降る朝焼けに、僕は一人待っている』

松戸

…………

小絹

…………

水海道

なんで松戸先輩と小絹先輩、お顔赤いんだろう?

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