~勇者様はレベル1~
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旅の軌跡ノート
(11)
魔王の居城
『第86幕~第90幕』
〈最終決戦〉編
【あらすじ】
魔王の居城へ到着したアレスたちは、
一丸となってノーサスのいる魔王の間を目指す。
中庭ではクリスとエレノアが、
通路ではデリンとミリー、ビセットが
追っ手を食い止め、
アレスたちは魔王の間へと辿り着いた。
待ち受けていたノーサスは
圧倒的な力を見せつけ、
タックとシーラを一瞬で無力化。
残されたアレスは1人で対峙することとなる。
そしてついにアレスも大ダメージを受け、
命の灯火は消える寸前。
だがその時、
アレスのところに最高の援軍が駆けつける。
それはクレア、死んでしまったはずの
ミューリエとレインだった。
なんとミューリエとレインは
クレアの転移魔法によって助けられていたのだ。
さらにクレアの回復魔法によって
タックとシーラも戦いに復帰し、
最後の決戦へと挑む。
そしてアレスの捨て身の一撃により
ノーサスを倒したのだった。
だが、戦いが終わっても
ミューリエの表情は曇ったまま。
それは魔王の力が消えない限り、
こうしたことが繰り返されるという
懸念があったからだった。
それを防ぐには力の根源である
ミューリエの命を絶つしかない。
だが、アレスはそれを拒否。
竜水晶の力で魔王の力を消そうと試みる。
そして全員の力を借り、その願いは叶えられた。
アレスの純粋で強い想いが通じたのだ。
――こうして世界は平和を取り戻し、
アレスは伝説の勇者として
後世に語り継がれることとなった。
【行程】
魔王の居城 → ?
【主な登場人物】
※各項目は旅が進むに従い、
内容が変わっていきます。
あくまでもその時点での情報であり、
新たな事実が判明した場合は置き換わります。
名前:アレス
職業:勇者
種族:人間
性別と年齢:男/14歳
●約300年前、
魔王を倒して世界を救った勇者アレクの末裔。
●昔から争いごとが嫌いだったため、
戦うこととは無縁に育った。
●シーラに回復魔法を習い、
簡単な傷なら治せるようになった。
●復活した魔王によって
世界が危機に瀕しているため、
周囲に押し切られる形で
勇者として旅立つことになってしまった。
●本人は戦いが嫌いなため、
当初は冒険に出たくないと思っていた。
●タックに『勇者失格』と言われたことにより、
勇者の血をひいているという誇りが
心の奥底にあったのだと気付く。
それ以降は立派な勇者になろうと決意。
ついに真の勇者へと成長する。
●周囲に気を遣う性格で、遠慮しがち。
心は優しく、殺生を嫌う。
普通の人間にはない純粋さがあるらしい。
●信念を曲げない強い意志を持つようになった。
精神面も成長し続けている。
ただ、時には脆くなることもある。
●念じると動物やモンスターなどと
争いを回避できる特殊能力がある。
これを使った自分なりの戦い方を
身につけた。
●力は生物の本能に働きかけるものであり、
知能の高い種族の場合は
無意識のうちに戦意を喪失してしまう。
大抵の生物に対して有効。
同じ力を持つ相手には効果が薄い。
●力を使いすぎると、
反動で身体に負担がかかる。
相手が強力なほど命を削ってしまう。
ただし、
シーラの力を借りると負担は軽減される。
●様々な魔法薬を作る技術を持っている。
マッピングにも慣れてきた模様。
●色恋沙汰には鈍感だが、
気になる相手はいるらしい。
レビィとは真摯に対応する意思がある。
●幼いころに両親が他界し、村長が親代わり。
村のお姉さんたちに
面倒を看てもらっていた。
そのため、
女の子向けの遊びも知っている。
●最後に魔王ノーサスを打ち倒したのは勇気。
そして仲間たちの力だった。
●魔王ノーサスを倒し、
世界に平和を取り戻した。
以後は『心優しき勇者』『不戦勇者』
『純真勇者』などと呼ばれ、
伝説として語り継がれていくこととなる。
名前:ミューリエ
職業:魔法剣士/前魔王
種族:自然の摂理に反した存在
性別と年齢:女/
300歳以上(外見は18歳くらい)
●シアの城下町で悪漢たちにからまれていたが、
アレスが間に入って止めようとした。
●基本的にクールでドライな性格だが、
心を許した相手には優しく温厚で、
まれにお茶目な面を見せる時もある。
●気合いで相手を吹き飛ばす
力がある(詳細不明)。
●黒い炎の魔法を使う。
炎の魔法と剣技の複合技『黒炎剣』は、
打撃力と閃熱を兼ね備え、壁をも破壊する。
●攻撃魔法単体も得意。
超絶大爆発魔法すら一瞬で完成させた。
封じの魔法なども操り、まさに万能。
●かなりの剣術の使い手。
『一閃滅殺』という技で
鎧の騎士を一刀両断した。
デリンとの戦いでは彼の腕を切り落とすほど。
戦い方も熟知している。
●ドラゴンと戦ったことがあるような
発言をしており、知識も豊富。
勘も鋭く、レビー村では神父の怪しさに
すぐ気付いた。
●魔王の四天王を簡単に退ける実力がある。
それでもかつての実力の数分の一程度。
●アレスの力に興味を持ち、
一緒に旅をしたいと申し出る。
実はその裏には勇者アレクの遺言があり、
アレスを守るために旅をしていたのだった。
ただし、アレスの理念に感銘し、
自らの意思でアレスを守りたいと
思うようになる。
●アレスの力を活かした戦い方について、
いち早く気付いていたっぽい。
能力の特性についても推測している。
●強情なアレスの姿は、
彼女の友人である勇者アレクと
よく似ているらしい。
●意外にお金持ち?
●クレアには極秘で命令を出していた。
●ジフテルが禁呪を使った際、
苦しむ様子を見せた。
これは前魔王であることが影響している。
●クロイスの自爆の際には
クレアの転移魔法によって救われた。
●アレクと竜水晶の力により、
魔王の力を分離することができた。
さらにアレスと竜水晶の力により、
完全に魔王の力は消え去った。
それでようやく苦悩から解放され、
魔族全体のために活動していくこととなる。
名前:シーラ
職業:巫女
種族:人間
性別と年齢:女/14歳
●ウェンディ(審判者)に
代々仕える家系の巫女。
回復魔法や防御魔法が得意。
●アレスの力を補助する能力が覚醒した。
詳細は不明だが、
彼の体への負担を軽減できるようだ。
●リパトの町でアレスとタックに出会い、
ウェンディのための魔法薬を
安く譲ってもらった。
その時からアレスのことが気になっている。
●何度もアレスの優しさに触れ、
さらにデリンの攻撃から
庇ってもらったことで
彼への想いはより強くなった。
そのため、ウェンディの後押しもあって
第2の試練の達成後に仲間として
旅に加わった。
●芯は強いがちょっと泣き虫。
●思うことがあってもすぐには口を出さないが、
状況によってはハッキリと言う。
●時にアレスを叱咤激励する姿は、
もはや事実上のお嫁さん的ポジション?
●勘が鋭い。
それゆえに複雑な想いに悩むことも。
●タックほどではないが、船酔いをする。
名前:タック(デタックル)
職業:勇者の試練の審判者/
召喚術師/賢者
種族:エルフ族
性別と年齢:男/
400歳くらい(外見は13歳くらい)
●試練の洞窟にいた『勇者の試練の審判者』。
●試練の洞窟は世界に5つあり、
それぞれに審判者がいる。
審判者に認められると『勇者の証』が
授けられ、
全て集まって初めて
魔王と対等に戦える力を得られる。
●タックがアレスに与えた試練の内容は、
召喚された鎧の騎士を倒すこと。
手段は問わない。
●素速い身のこなしや召喚魔法が得意。
鎧の騎士やサラマンダー、シルフなど
強力な魔獣を操るが、
魔法容量にやや難あり?
●召喚魔法以外にも色々な魔法が使える。
●様々な知識が豊富で、機転も利く。
ジフテルの使った禁呪についても知っていた。
パーティの参謀的な立ち位置。
●エルフ族の能力(夜目など)も持っている。
そこそこ強い。武器は小弓とナイフを使う。
●ミューリエはムカムカする相手だとのこと。
●レインにはよくからかわれているが、
本質的には仲がいい。
●ビセットに気に入られている。
彼にツッコミを入れることも多い。
●アレスの力に負け、鎧の騎士が暴走。
その際にアレスの強い意志と
優しい心に触れ、
その実力とともに勇者と認めた。
●勇者の証とはタック自身。
そのため、旅に同行することになる。
試練の洞窟へ案内する役目も担っている。
●アレスの力について、
当初は魔法無効化能力だと思っていた。
勝手に魔法力が
収まっていってしまうとのこと。
●彼の正体は賢者デタックル。
伝説の勇者アレクの旅にも同行した。
聖騎士ランス、拳聖ユース、
大神官フェン、魔術師ルーンは仲間同士。
●船に酔いやすい体質。
●ワインなどお酒にはあまり酔わないようだ。
●ルナトピアで別行動となったが、
エミットとの決戦で合流した。
名前:ビセット
職業:勇者の試練の審判者/
武術家
種族:人間
性別と年齢:
男/不詳(外見は20歳くらい)
●第3の試練の洞窟にいた
『勇者の試練の審判者』。
●格闘術が得意。
無駄な動きを排除し、
一撃必殺の技を繰り出す。
その実力はミューリエも一目置くほど。
●性格が少し変わっている。頭は切れるようだ。
●アレスに与えた試練は『仲間を信じる心』。
ニセの映像を見せて揺さぶりをかけるが、
仲間との絆が強いアレスにはそれが偽りだと
即座に見破られてしまった。
●アレスやタック、
バラッタのことが気に入っている。
一方、女性にはあまり興味がないらしい。
●隙あらばアレスやタックと
過剰なスキンシップをとろうとする。
そのため、シーラの怒りを買うことが多い。
●前任の審判者から役目を引き継いで数年。
一族はフェイ島で暮らしており、
聖地である水中都市に普段から
立ち入れるのは彼だけとされている。
●アレスが第3の試練を乗り越えたあと、
仲間に加わった。
●ルナトピアで別行動となったが、
エミットとの決戦で合流した。
名前:エレノア
職業:勇者の試練の審判者
種族:翼人族
性別と年齢:女/18歳
●第4の試練の洞窟における
『勇者の試練の審判者』。
●武器はショートソード。
戦闘能力はそこそこ高い。
空を飛び回りながらの攻撃は驚異的。
●風斬剣という技を使う。連撃も可能。
●風系の攻撃魔法が使える。
俊敏性を高める補助魔法も使う。
●タックとビセットを見つけ出し、
エミットとの決戦に駆けつけた。
名前:クリス
職業:勇者の試練の審判者/
グラドニア公国国王/魔術師
種族:人間
性別と年齢:女/15歳
●第5の試練の洞窟における
『勇者の試練の審判者』。
●魔術師ルーンの末裔で、
グラドニア公国の国王をしている。
両親はすでに他界。
●親戚であるレインとは会った記憶がないが、
話だけは聞き及んでいる。
●カリスマがあり、家臣たちの信頼も厚い。
●転移魔法など高度な魔法を使える。
魔法容量も大きく、デリンより上らしい。
●デリンとは特に気が合わない。
ちょっとしたことですぐケンカをする。
●実は女の子なのだが、
ボーイッシュな外見や
一人称が『ボク』のため、
アレスは男の子だと思い込んでいた。
今では女の子として認識している。
●アレスが第5の試練を乗り越えたあと、
仲間に加わる。
●ミューリエに対して上に立つ者の道を
指し示した。
名前:レイン
職業:魔法使い
種族:人間
性別と年齢:女/17歳
●伝説の勇者アレクとともに魔王を倒した
魔術師ルーンの末裔(分家筋)。
●魔族討伐と勇者の末裔を見つけて守るため、
世界を旅をしていた。
●アレスが勇者の血をひいていると知ってから、
彼に対して敬意を示している。
ただし、普段はざっくばらんな対応。
お姉さん的な存在。
●鼻っ柱が強い性格。
●タックをからかって遊ぶのが趣味らしい。
シーラに対しては好感を持っているようだ。
●本家の後継者であるクリスとは、
彼女の赤ん坊時代に会っている。
●西方街道で熊に襲われていた。
原因不明で魔法が
不安定になってしまったため、
逃げ回っていた。
普段は軽く倒せるくらいに
魔法が使えるらしい。
●熊からそこそこ逃げられていたということは、
逃げ足が速いからなのか、
熊が本気で走っていなかったからなのか……。
●探し物を見つける魔法が得意。
それによって関連した未来が
見えてしまうことも。
●対魔族用の『魔法剣』が奥の手。
この魔法は扱いがデリケートなため、
影響を与える金属製の武器は使わない。
●初歩的な転移魔法が使える。
これにより水中都市の水没から
アレスたちを救った。
その後、クレアの転移魔法によって救われる。
●クレアに助けられたあとは、
影からアレスたちのサポートをしていた。
名前:デリン
職業:魔王の四天王(元)
種族:魔族
性別と年齢:男/
不詳(外見は25歳くらい)
●レビー村の村長に化け、
アレスたちを待ち受けていた魔族。
その正体は魔王に仕える四天王の1人。
●スケルトンやワイトなどのアンデッドを
大量に操れる魔法力がある。
しかも彼らに知能を与えるなど、能力も高い。
●強力な攻撃魔法を操る。格闘術もあるっぽい。
武器は剣を使う。
●本気になればアレスたち全員を殺すのは
造作もないことらしい。
――が、
第2の試練の洞窟ではミューリエに完敗。
その後、アレスにも敗北した。
●アレスに敗北後、
シャインに殺されそうになる。
だが、それを庇ってくれたアレスに対し、
共闘する決意をした。
●アレスに対してデレている?
少なくとも信頼はしているようだ。
●レビー村の村人を皆殺しにしていた。
●非情な性格だったが、
アレスと出会って変化の兆しが……。
●結界に封じ込められていたが、
シャインとクロイスが協力して破った。
●クリスとは特に気が合わない。
挑発にのってしまうことも多々ある。
名前:ミリー
職業:剣士
種族:人間
性別と年齢:女/16歳
●王国主催の武術大会でかなりいい線まで
勝ち残ったという強者らしい。
●明るいお姉さんタイプだが、
本性は冷たくて意地の悪い性格。
●タックと対決したが、
魔法で気絶させられ敗北。
●剣の腕はまだ発展途上だが、
素質はあるらしい。
成長すれば聖騎士ランスを越えるとのこと。
●ジフテルの禁呪で消滅しそうになるが、
アレスのおかげでそれは免れた。
●1人になって今までの自分を見つめ直し、
過去の償いと未来への前進のため
アレスと共に戦う決意をする。
名前:クレア
職業:ミューリエの使い魔
種族:魔族
性別と年齢:女/
不詳(外見は18歳くらい)
●ミューリエの使い魔。
●ミューリエの指示で動いていた。
シャポリでアレスたちと会ったのも
その最中だった。
●彼女の転移魔法により、
多くの仲間が救われている。
世界が平和になった影の功労者かも。
●使い魔ではあるが、
行動が完全に束縛されているわけではない。
彼女自身の意思で動くことも多々ある。
●シップキラーが何者かに
操られているということをアレスに教えた。
名前:ノーサス
職業:魔王
種族:魔族
性別と年齢:男/
不詳(外見は16歳くらい)
●封印されていた魔王の力を復活させ、
自らに取り込んで魔王となった。
元々は魔王の四天王の1人。
●前魔王であるミューリエに対しての
コンプレックスがある。
●圧倒的な強さだったが、
最後はアレスの勇気と力に敗北。
さらにミューリエたちによって
結界の中に封じ込められた。
●アレスに敗北した後の処遇は未定。
ミューリエ預かりとなっている。
魔王の力を失ったこともあり、
抵抗する気はないようだ。