第3話 将棋編②

ねう

じゅぎょうの続きだー!

 

明菜

それでは、王様をずっと守り続ける金将さんを見ていきましょうか

セニッタ

たくさんの方向に動けるんだね
これなら確かにたのもしいかも!

ねう

後ろにはあんまり動けないから、前に出ない方がいいってことかな?

明菜

攻めるだけならとっても強い駒なんですけど、
その分相手に渡すと怖いことになっちゃうんです

ねう

王さまと一緒に、がっちり構える感じだね!

セニッタ

……そういえばこのコマ、裏に何もかいてないね

明菜

金将と王様だけ、「成る」ことがないんです
そしてこれまでお見せした金将以外の駒さんは、成る事で金将と同じ動きをするようになるんです!

セニッタ

へぇー、それは凄いね!
成ることができるのって、駒がすすんだ時だっけ?

明菜

はいっ!詳しく説明しますと、自分の駒が敵陣に入ったか、敵陣から動いた時に成る事が出来ます

明菜

敵陣というのは、自分から見て相手側から3段目までの位置です
もちろん相手から見たら、反対の位置関係になりますよ♪

ねう

成ったこまは敵陣から帰っても成ったままだよね
いっきに戦力アップだよ!

セニッタ

成った駒をてきに取られると
成ったまま使われたり…する?

明菜

それは大丈夫ですっ、成駒(なりごま)を取られても
相手が使う時は元に戻った状態なんです

セニッタ

へぇーっ、てことは歩を成ったコマって、かなり強くなっちゃうんじゃ……

ねう

取られちゃっても歩兵さんになるのに、金将さんと同じ動きができるもんね!

明菜

皆さま、本当に鋭いです♪
歩兵さんの成った駒は「と金」と呼ばれて、特に重要視されているんですよ

ねう

ねーねー、この大きい駒も見たい!
「飛車(ひしゃ)」と「角行」……?

明菜

それは角行(かくぎょう)と言って、「大駒」の1つなんです!

セニッタ

香車みたいに2マス以上すすめるんだね

ねう

後ろにもすすめるのがポイントだよね!
相手に取られちゃったら大変だよ

明菜

大駒さんたちは強力な分、大事に使わないといけませんから、とても気を使う駒なんです

セニッタ

この駒は成れるみたいだけど、金将みたいにはならないんだよね……?

明菜

成った角行さんは「竜馬(りゅうま)」になって、この動きから更に前後左右の1マスにも進めるようになるんです♪

ねう

…それって、つよすぎるよね?

明菜

だからこそ、お互い気をつけあって駆け引きが生まれるのですっ
……そしてもう1つの大駒も似たような性質があります

明菜

将棋の主役、飛車さんです!
前後左右にどこまでも進める、攻めの鍵となる駒ですよ

ねう

知ってるしってる、飛車さんの位置で作戦がイロイロ変わっていくんだよね?

セニッタ

たしか「居飛車」とか「振り飛車」とか……
将棋の主役みたいだね

ねう

この飛車さんでもひとりじゃ攻められないから、他のコマと力をあわせる…かな?

明菜

はいっ、飛車さんは味方の支えとして使われる事も多くあります!
そして成った飛車さんは「竜王」になって、ナナメにも1マスだけ動けるようになっちゃうんです

ねう

なんだか、最強のこま!って感じだね

セニッタ

これが大駒かぁ…、あいての大駒から狙うのも戦略になりそうだね

 

明菜

最後に、王さまの特徴を忘れちゃいけませんね

明菜

「玉将(ぎょくしょう)」または「王将」……どう防いでもこの駒が取られる、という状況になると将棋は負けになってしまいます

セニッタ

ぱっと見た感じつよいけど、やっぱり守っていかないとだめだよね

ねう

王さまを攻めるときは「王手!」って言うんだっけ?

明菜

えっと、喋る必要はありませんが、王手をかけられたら必ずそれに対応しなくてはなりません
それで1手分不利になることもありますから、王手は防ぐに越したことはありませんよ

ねう

王さまを守る方法が「囲い」っていうんだよね!
金将さん2人と、他のコマもあった方がいいね

セニッタ

さっきの大駒のほうが沢山動けるから、ちょくせつ狙われちゃうとやっぱり不利だね

 

明菜

駒の動きは、ひととおりここまでです
細かいルールは追って説明致しますから、まずは一度"対局"してみませんか?

セニッタ

私、お姉さんと戦いたいです!

明菜

えっ、私と……でしょうか?

ねう

セニーと協力して、お姉さんとやってみたい!

明菜

か、かしこまりました!
それでは、すぐ準備いたしますね!

次回将棋編③ 明菜さんと対局だ!

第3話:将棋編② 『いちばん強い駒』

facebook twitter
pagetop