少女が竜である事を喫茶店の皆に話してから二ヵ月ほどが経った。
店長も先輩も一切怖がるような事なく、俺や少女に接してくれる。
それに、最近は少女が人馴れしてきたのが理由なのか、店長きっての頼みで少女を店に連れて行く事が日課となっていた。
少女は店長や先輩に会うのが楽しみらしく、俺がシフトの日は早く連れて行けとうるさい。
今日も、店に連れて来ている。
少女の役割は皿洗い、らしい。
らしいというのも来客と言えば近所の人ぐらいしかこの店を利用しないから、必然的に注文も少なくなり、それほど量がなく一日の大半を、雑談したり遊びながら過ごしているからだ。