笑顔の効果

※今回はクレームではありません

早く行けそうだったので、久しぶりに自転車通勤することにしました。

でも、余裕だったはずなのに、少し遅刻気味になってしまいました。

そこで、割と広めの道、中央分離帯があり、片側一車線ですが、広い道の左側を急いでいました。
自転車走行可能の歩道はありましたが、車道を走っていました。

歩道を走るより、車道を走る方が速いのです。
自転車が車道を走っても、そんなに邪魔でもない広さはあります。

ちなみに、自転車は軽車両なので、車道を走らなければいけません。
しかも、車なので、左車線です。

私はきちんと自転車が通るべき左側を走っていました。

自転車は車なので、左側を走らないといけないのです。

見晴らしの良い、ストレートな道です。
まっすぐまっすぐ富士山に向かって走っています。

(急いでいたので、ゆっくり見ている暇はありませんが……。)

すると、猛スピードでこちらに向かってくる自転車が見えました。

はじめはちゃんと左車線(こちらから見ると右側)を走っていたので、ぶつかる心配はありませんでした。

佳純

あれ?

と、何か嫌な予感がしました。

あっという間に、斜めに横断歩道を渡り、こちらの車線に来ました。

佳純

このままだと、正面衝突するよね?

避けるか、そのまままっすぐ行くか。

でも、正しいのはこっちなのです。

自転車は車なので、左側を走らないといけないのです。

なので、私はそのまま進みました。
ハンドルは一切、切りません。

佳純

避けてなどやるものか。
ルールをきちんと守っているのはこっちです。

そんな気持ちでペダルをこいでいました。

すると、相手は避けて行きました。
ただ、避ける時、

ニコっ

と、満面の笑顔で頭を下げました。

どうもすみません。

みたいな……。

(ターバンはしていませんでしたが、外国色の強い方でした。)

その笑顔に、なぜか毒気を抜かれてしまいました……。

こちらもついつい、

佳純

にこっ

と笑って会釈していました。

怒っていたので、ひきつり気味の笑顔で……。

そして二台の自転車はすれ違い、もう彼がどこに行ったのか、私にはわかりませんでした。

不思議と不快感はありませんでした。
むしろ、なんだか楽しい気分になっていました。

ただ、これだけはもう一度言わせてください。

佳純

自転車は車両なので、左側を走りましょう。

悪いことをしていても、憎めない人っているんですね。

そうでない人は、きっちりとルールを守ってください。

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