がるーぅ

がうぅぅー

なんだ・・・?

ダメではないか!珀、黒(こく)。

すまない・・・。

すまない。つい威嚇してしまった。

失礼した。では行くぞ。

なんだ?

どうしたのですか?

あ、いや何でもない・・・。

私たちの寮の番号はどこでしょうね。

俺は今、同じクラスの女子と寮の番号を見に、昇降口近くにある掲示版の前に来ている。
一緒に来たというのに、名前を知らない。
後で聞いておこう。

あった!俺は見つかったよ。
えっと・・・2棟504号室でした!

あっ、私もありました。でも私たち同じ所ではありませんでしたね。

少し残念です・・・。

ん?ここは男子と女子別の部屋じゃないのか?

はい、この学園は大抵何でもありですから。

何でもありすぎだろ・・・
寮の部屋を男女同じとか危険すぎる!

では、私はもう寮に向かいますね。
あ、あと私の名前は桜崎凪です。
部屋は2棟の301号室なので、いつでも遊びに来てください!
じゃあまた明日。

あ、ああ

俺は桜崎と解散して、教室に荷物を取りに行った。

俺の寮室のメンバー誰なんだろう。男子いると良いな。

ここか、結構綺麗な寮なんだな。

じゃあ、入るか。
失礼しまー・・・・・・

あっ・・・

あっ・・・

俺は、ドアを開けた状態のまま、入り口に立ち尽くしていた。
まさか、こんな時間にシャワーを浴びて裸で出てくる女子がいるとは思わなかったのだ。しょうがない。
大変なことをしてしまったと、俺はドアを開けたことに後悔した。

あんた、いつまで見てんのよ!
あと、ここは503号室よ!あなたは隣でしょ!

そ、そうだったのか!
ご、ごめん。でもよく知ってたな俺の部屋の番号。

べ、別に良いじゃない。
私1年の寮長なのよ。これくらい知っていて当たり前よ。

って、あなたいつまでそんなところにいるつもりよ!早く出て行って!

痛っ!

1年の寮長様に、ドライヤーとクシを投げつけられた。俺は、自分は悪くないよな?と思いながら、504号室を目指す。
今度は大丈夫だよな?

うわ~寮長の裸を見てしまった。もしかしたら一生軽蔑されるかも・・・。

今度は慎重にドアを開けることにした。

お帰りなさいませ。お兄様!

えっ?

ささ、入ってくださいませです!

えっ?

どうしたのですか?

俺は、君のお兄様じゃないよ?

お兄様です!私より年上です!だからです!

・・・

まぁーまぁー、良いではないですか。お兄様と呼んでも、許しておやり・・・人間様よ。

人間様って、あっ!君生徒会長だろ。なんかしゃべり方変わってないか?

そうか?私はいつもこんな感じですぞ?

まぁいいか・・・

『ガチャ』とまたドアが開くと、またもや幼女。そして普通の男子。

やったー。男子いた、良かった女子だけかと思った。半数が幼女だが。

この人は、だれですか?

この人は、今日から同じ寮のメンバーですよ。

あ、よろしくお願いします。
えっと、西条・・・

雄斗さん?

はい・・・。
ってなんで知ってるの?

いや、部屋のドアの所にメンバーの名前が書かれた紙が貼ってあるので。

・・・

そうだったのか。気づかなかった・・・。

まぁ、ここにいるメンバーは、今年の生徒会のメンバーに入って欲しい人だけを集めた人なのだが。

そうなんですか?でも、なんで俺が・・・

学園長の命令だ。

そういえば、学園長って何であんな格好してるんですか?しかも見た目は、俺より年下ですよね?

人は見た目で判断してはダメじゃぞ?

そうでしたね、すみま・・・!?

学園長いつの間に!?

最初からおったぞ。

そうですよ。最初からいましたよ。

だったら教えてくださいよ。俺全然気づかなかった・・・。

いやー、気づくの遅いぞ。

その通りですねー。

俺が悪いのか。

そんなことを話している内に、学園長と会長と俺以外の皆が部屋からいなくなっていた。

皆どっか行っちゃいましたね。

では、またあとでな。

夕食時だぁー。お腹がすいた。早く行こう・・・。

どこにですか?

決まっているだろう・・・食堂じゃ。

そんな時間経ったのか。

時計を見るともう20時を回っていた。

早く~

ちょっと、待ってくださいよ

またんよー。

次回に続く・・・

大抵何でもありな学園!  第2巻

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