石ノ宮中学 校庭

さーて…どこから探したもんかな?

ん~。この学校って無駄に広いからね。よく考えたら大変かも

いや、よく考えなくても大変だろ?

う~。場所分らない~

でも、外だったら隠れる場所なんてそんな無い筈だから…案外直ぐに見付かるかもしれないわよ?

ん~…そうね。まぁ、なんとかなるでしょ!人数はいるんだし二手に分けて探しましょ

さんせー。くーは、ゆうちんと組みた~い

ゆうちん?あっ、私の事?

そうだよ~

すっかりなついちゃったわね

優人が優しいからだろ?

あらあら。私はくーちゃん大丈夫だけど、二人は?

問題なし

私もいいわ。くーの事をよろしくね

はい。任されました

じゃ、どうしよっか。今は二時間目だからまだ時間あるしゆっくり探すか~

そうね。じゃ私達は校門の方を探すから、優人達はこっちの裏門付近をお願い出来るかしら?

りょうか~い!

任せて

よし。じゃ、行こう

私達はとりあえず二手に分かれた

石ノ宮中学 校門付近

う~ん。見つからないな

そうね~。木の上にでも登ってるのかしら?

それは流石にないだろ。つーか、そんなタイプに見えなかったけど

そうね。ソノじゃないんだから…いくらなんでも無いわよね

私は木に登るタイプに見えるのかよ!?

え?溢れ出てるわよ?

っ、ざっけんな!

ふふ、冗談よ。さぁ、次はこっちを探しましょう

勘弁してくれ…あ、待てよ。アヤノ!

アヤノが走り始めたその時、私が、ふと校門の外を見ると

ん?あれって…アヤノ

どうしたの?ソノ

いいから…ちょっと静かにして付いてきてくれ

あ、うん

そういうと私はアヤノの手を強く握るのだった

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