俺の名前はチビ。歳は十五歳ぐらい。外見は名前の通りチビだ。でも、俺はそのことを気にしたことがない。背の高さをカバーするだけの中身を持っている自信があるし、気にして背が伸びるなら、世界中からチビがいなくなっているだろ? だから、俺は気にしない。無駄に悩まない主義だし、脳みそを働かせるのは俺の役目じゃない。ノッポの役目だ。ノッポは俺の親友で、名前のとおり痩せて背が高い。歳は十五歳と主張してるけど、俺は怪しいと思ってる。もっと歳を食ってるんじゃないかな。まあ、何歳だろうと俺には関係ないけどさ。
そのノッポの様子がおかしい。初めて会ったときからおかしなヤツだったけど、今朝はもっと変だ。昨日の夜、俺が拾ってきた雑誌を読んでからだ。とても気になる記事があったらしい。