そこには、青い宝石が立っていた。

ごめんなさい。私が本物。今のもダミー。

あなたを完全に信じることができるまで、嘘をついていた。

でも、もう大丈夫ね

 ダミーより少しだけ大人びた話し方をする彼女――本物青い宝石は、シグレに向かって頭を下げた。

私ひとりでは、なにもできません

 シグレもキツネも、黙って彼女を見ている。

助けてください

……顔をあげて。

まずはいろいろ、情報整理よ

 シグレが、中指でめがねをあげる。

魔法使いが、ひとりじゃなにもできない、か

 キツネが微笑む。

俺も協力するよ。

俺たちだってひとりじゃなんにもできないんだ









崇様

 サンザシが俺を見上げる。

 そろそろ出発のときだ。

 青い宝石とシグレが出会うというクリア条件は満たした。

 でも、その前にいくつか訊かなければならないことがある。

青い宝石さん

 青い宝石は、ん? と首をかしげる。

すみません、いくつか訊きたいことが……シグレさん、キツネさん、ごめんなさい。

二人きりで話がしたいんです

ほうら、やっぱりあの情報はでっちあげだった。

本当はお前も、青い宝石に会いたかったんだろ? 

なんかしらの目的があったんだ

 キツネがしたりがおで言う。

そういうことでいいです

サミーちゃん、つれないー!

青い宝石さん、いいですか?

うん、いいよ

サミーちゃん、無視?

 ドアを開けて、振り替える。

シグレさん、キツネさん

……なによ、改まって

俺も魔法使いでしたなんて落ち、やめろよ

そんなことはないです……が、えっと、ありがとうございました

なにがよ

 シグレが眉をつり上げる。

本番はこれからじゃない。まだ彼女に私の話もしてないのよ

そうだぞ、サミー

 仲良く並ぶ二人を見て、ふ、と俺は笑う。

そうですね、すみません

はよ話をすませてこい!

 キツネが言う。

 俺はもう会えないだろう二人に会釈して、部屋をでる。










それで、話って?

4 忌むべき魔法は隠れた青色(21)

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