妊娠・出産story*後編

病院に到着し、非常用の扉から入り診察室のある階に行くと、すぐに先生が診察してくれました。

大丈夫かな...

じゃあちょっと赤ちゃん見てみるね~

診察中の無言の時間が怖かったです。

.....ほら、赤ちゃん元気だよ。

赤ちゃんは無事でした。
本当に本当にほっとしました。



ですが、その後のNST(子宮の張りを調べる検査)でも張りが見られたため、そのまま入院することに。



腕に張り止めの点滴の針を刺され、部屋へ移動。

義両親と旦那は帰り、深夜1時、「切迫流産(週数の関係で入院中に「切迫早産」に変わりました)」ということで初めての入院生活が始まりました。

赤ちゃんが無事で良かったけど、まだ油断は出来ないし、でも一週間後は結婚式だし、まだ準備もあるし、でも安静にしなきゃだし、そもそも結婚式キャンセルにしなきゃかな....

色んな思いで泣きそうでした。

次の日からは、
朝起きたら聴診、朝食。
安静のためトイレ以外寝たきり。
昼食。動いてないから全くお腹空かず。
またすぐおやつ。お腹いっぱい。
そして夕食。全然食べられない。笑


笑いごとじゃないのですが、
本当に寝たきりってお腹空かないんです。
動きたくておかしくなりそうでしたが
赤ちゃんのため。安静にしていました。

入院中、旦那を始め実家の家族や友達など、毎日お見舞いに来てくれて、それが唯一の楽しみでした。

ある日、先生が巡回に来ると、

新井さん、日曜日が結婚式なんだって?

....酷くなってないから、点滴の量少しずつ減らしてみようか。

日に日に点滴の量も減っていき...

なんと結婚式二日前に退院する事が出来ました。

よかった...♥

でも極力安静にしててね。
結婚式終わったら診せに来るように。

こうして2013年8月25日、無事に結婚式の日を迎える事が出来ました。


初めは車椅子でヴァージンロードを歩くなんていう話も出ていましたが、歩くことが出来ました。

結婚式後の診察も問題ありませんでした^^

それからはつわりも少し落ち着き、妊娠6~9ヶ月は無理のない程度にマタニティライフを楽しみました♪

そして、子宮が張りやすかった時期もあったという事で、少し早めに生まれるかもしれないので、出産予定日一ヶ月前に実家に帰りました。

予定日二週間程前になると、「前駆陣痛」が頻繁に起こるようになりました。



前駆陣痛とは、陣痛の練習のようなもので、本物の陣痛のように痛みに波があるのですが、それが一定ではありません。

その痛みの間隔を計って判断するのですが、結構ここで期待するんですよね。

前駆陣痛からそのまま陣痛に変わるパターンもあるので。


痛みが引いてしまってガッカリ、という毎日でした。

また前駆陣痛かぁ.....

予定日一週間前には、例の「自己血」を採るため、一足先に分娩台に上がり、血をたっぷり抜かれました。

そして妊娠39週1日目の午前。

あ~また前駆陣痛かぁ...
時間計ってみよっと。

あれ?きっかり10分間隔.....

平然としてられる程の痛みだったのですが、本物の陣痛の痛さなんてこの時は知りませんでしたし、何より間隔が一定だったので、陣痛の始まりだと思いました。

10分間隔なんだけど!
陣痛じゃない!?

馬鹿ね、
陣痛ってそんなもんじゃないのよ

そして午後2時。

5分間隔なんだけど~!!

あのねー、
陣痛って立っていられないし
喋っていられないくらい痛いの。
まぁ電話してみれば~?

確かにそこまでの痛みではなかったのですが、一応病院に電話をしてみました。

あの...
お腹の張りが5分間隔なんですが...

今何週目ですかー?
生理痛が重くなったような痛みですか?

39週と1日です。
痛み...う~ん...

多分陣痛ではないと思いますが、
心配でしたら来て下さい。

午後3時、一応病院に向かう事に。

仕事中の旦那にも一応LINE。

多分違うと思うけど、
一応病院行ってくる~。

そして診察。

ん~前駆陣痛だね!
まだ子宮口開いていないし、
まだまだだよー。

分かりました...

という事で、一旦帰宅となりました。




...ところが、帰りの車の中でお腹の痛みが強くなり、家に着く頃には声も出せない程でした。

痛すぎる~~~
う"~~~~~~

どうやら先程の触診で刺激されたようで、それがきっかけで陣痛が始まったのです。


これが母子手帳にも記録される"分娩所要時間"の始まり。

午後6時でした。

痛すぎるけど、先生はまだまだだって言ってたし、とりあえず寝ておこう....

そう思い布団に入ったのですが、波が来ると痛すぎてじっとしていられず、布団の上を転げ回る程でした。

もー無理我慢出来ない、
病院行く!!(泣)

...先程の者なんですが...痛くて...

陣痛ですね、
気を付けて来て下さい。

助産師さんも、声で悟ったようです。

そしてまた旦那にLINE。

また病院行ってくる

行こうか?

まだいいよ~
まだまだ時間掛かりそうだし

この時まだ何十時間掛かると思っていた私は、旦那に来なくていい風なLINEをしていました。


今思えば、これで旦那が寝てしまっていたら、立ち合い出産は無理でした^^;

車に乗るのも着いてからも、うずくまって歩いてを繰り返し、本日二度目の病院へやっと到着。

なんとか着替えて、ご飯が出されるも痛みで食べられず、ただただ耐えていました。




そして旦那が到着し、母とバトンタッチ。
多分午後9時くらいだったと思います。



旦那に「分娩室に移動したら連絡して」と言い、母は帰りました。



ここからは、陣痛の波が来る度に旦那に背中をさすってもらっていたのですが、何時間もそれを続ける旦那も結構辛いんですよね。


弱いさすり方だと全然痛みに負けるので、とくかく強く長くさすってほしかった私。

手がしんどい...

もっと!!もっと!!(怒)

こんな感じでした(笑)





そして日付が変わった頃。



痛さのあまり、波が来ている時に無意識に息を止めてしまうようになり、赤ちゃんに酸素が行かなくなり始めました。


助産師さんに「止めちゃだめ!」と怒られるのですが、どうしても息が出来ず、酸素マスクを着けることになり、まだ分娩ではなかったのですが分娩室に移動する事になり。



旦那は母に「分娩室に移動しました!」と連絡(笑)



母は「早!」と思ったようですが、来てくれました。

ですが立ち合いは一人のみなので母は別室で待機。
まだ分娩にもなっていなかったので、母は3時間程待っていてくれたようです。


よく考えればこの日病院と自宅を三往復もしてくれた母。
ありがたいですね^^

この痛みいつまで続くの~...
あと何回波が来たら終わるの~...
いっそお腹切ってくれ~(泣)

そんな事ばかり思っていました。

意識が遠のきそうでした。






そして午前3時半頃。

子宮口が全開になり、破水し、分娩が始まりました。

吸って~、吐いて~、
吸って~、止める!!

ん"~~~~~~~!!!

ちょっと切るね~(チョキンチョキン)

え!股切るの!?
もう切ったの!?
陣痛が痛すぎて切ったのわかんなかった!

これを何度か繰り返し.........

想像していたよりもか弱い産声でしたが、
2014年1月4日、午前4時2分
2864gの女の子が誕生しました。

わああああ~♥

でも股痛い........

産んでも痛いんです。(笑)

本当に壮絶な辛さの10ヶ月間、そして本当に本当に壮絶な痛みの出産でしたが、我が子に会えて幸せです。



妊娠・出産は本当に神秘で、奇跡で、素晴らしいですよね^^







最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

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