【舞台設定】


■ばあちゃん家
北海道。避暑地。
未だに茅葺の屋根で、囲炉裏で食事を摂る。
豪雪地帯でもあるので、閉めきると密封性は高い。

近くに音速の世界への入り口が存在する。

■FATライダーズ専門学校
【FAT Riders School】

FATの一般的な使用方法でないライドに関する専門学校。
単純な搭乗技能のほか、整備・拡張法・歴史・関連法律も教える。

学校側が提唱する略称はFATRSだが、
読みにくいので浸透せず、FAT専と呼ばれる。

一部の界隈ではその語感からデブ専と揶揄される事も。

■セントラル・ノア

FAT用コアパーツ開発・製造・販売を行う企業。

コウタの父が勤務している。
その他のコアパーツ開発企業の追随を許さず
実質、独占企業状態。

本社は東京にあり、研究開発部門は千葉幕張にある。




【人物】


コウタ

■神楽 コウタ
【かぐら こうた】

FATライダーズ専門学校 60期生
コアパーツチューニング専科
現在3年

密かに天海 ユキに想いを寄せている。
KFS(KittingFromScrach)が好きで
FATを部品から組み上げる。

リョージ

■城下 リョージ
【しろした りょうじ】

FATライダーズ専門学校 60期生
FATヒストリー専科
現在3年

三馬鹿の頭脳的立ち位置。
武器ヲタでもある。
最近、コウタとユキの微妙な関係に
気付き始めてもどかしい思いをしている。

また、自分をブルーと卑下することもある。

ユキ

■天海 ユキ
【あまみ ゆき】

FATライダーズ専門学校 60期生
FAT法務専科
現在3年

神楽 コウタが最近気になり始めた。
大のおばちゃん子だが、ユキのおばあちゃんは3年前に他界している。
コウタのおばあちゃんが大好き。
なにげに家庭的。

おじいちゃん

■神楽 祐一(じいちゃん)
【かぐら ゆういち】

ソニックライダーユウを名乗る。
大規模農家の神楽家の跡取りであった。

学生時代にはまだFATライドは一般的ではなくFATライドに免許も要らなかった。

当時は若者によるいくつかのFATライドチームが乱立しており、ユウはFATライドチーム『雷電』の初代リーダーだった。

美幸と結婚後『雷電』は二代目の鳴神 裕也(二代目ユウ)に譲り引退。

農業を営みながら美幸との間に賢一が産まれる。

賢一が物心がつく頃、『雷電』と対抗するFATライドチーム『紫電』が『雷電』を取り込もうとしていた。

二代目ユウは卑劣な『紫電』のやり口で
事故にあわされ『雷電』は一時内部崩壊。

事を重く見た祐一は「紫電」の郷田 輝人に対して伝統的決闘法である 1on1ライドでの勝負を叩きつける。

その時の状況を『紫電』の郷田はこう語っている。

『レッドシグナルが…点滅していたんだ。』

『スタートと同時に知らない世界に…。』

『ユウは…あいつは向こうの世界へ行っちまったんだ…。』

恐怖におののく郷田はその後『紫電』を解散。一部のFATライド好きのメンバーは『雷電』へと移った。

おばあちゃん

■神楽 美幸(ばあちゃん)
【かぐら みゆき】

農業を営んでいるが、昔は結構やんちゃをしたらしい。
美幸本人はFATライド出来ないが
祐一と賢一の影響でFATには結構詳しい。

家の裏には大きな倉庫がある。

■神楽 賢一(父さん)
【かぐら けんいち】

神楽 祐一の息子であり、
神楽 コウタの父である。

FATライダーズ専門学校 36期生
コアパーツチューニング専科

コアパーツ開発企業である『セントラル・ノア』のチーフ研究開発員である。
後のコア-II開発事業に大きく貢献した。

研究チーム内では『ケン』の愛称で呼ばれる。

■神楽 恵美(母さん)
【かぐら えみ】

『セントラル・ノア』の元受付嬢。
賢一がコアパーツ試験搭乗中に会社の入り口をぶち破って怪我をしたところ、恵美が介抱したのが出会いのきっかけ。美人。

■鳴神 裕也(二代目ユウ)
【なるかみ ゆうや】

FATライドチーム『雷電』の二代目リーダー。

『紫電』の罠で怪我を負って引退。

■郷田 輝人
【ごうだ てるひと】

FATライドチーム『紫電』の初代且つ最終リーダー。

おまえのものは俺のもの。
初代ユウとの1on1ライド後、心を折られて引退。




【FAT】



■Functional Automatic Truck
【機能的自動台車】

名前からわかるように台車である。
基本は台車なので搭乗用ではない。

つまり、FATライダーは今で言うと台車に乗っかって遊ぶ子供に等しい。

だが、考えて欲しい。
サッカーだって野球だってもとはボール遊びだ。

遊びも極めれば世界を動かすものになる。

■FATの構成パーツ
* コア
* キャリー
  コントローラー
  フレームパーツ

(*マークは必須パーツ)

■コア

FATの動作制御を行う。
反重力システムが組み込まれており、
カメラ型スキャナで地形を読み取り、
地形の対称位置に重力フィールドを展開することで浮遊・移動を行う。

たとえば、前進する場合には
相対的に前方の重力が強くなるような
重力フィールドをコア上方に展開する事で
前方に引っ張られ進行する。

安定した走行はコアのCPU処理に任せればよいが、速度を求める場合は、マニュアル操作で重力フィールドを動かさなくてはならない。

コアには世代があり、主メインストリームとなったものは
『コア-I』
『プロトタイプコア-II』
『コア-II』
の3種。

■キャリー

荷台の部分。
基本的には荷物を載せる部分のパーツ。
ライダー仕様となると、ライダーはキャリーに乗るように設計する。

また、反重力システムの影響下にも置かれるので荷物の固定機能はしっかりとしなくてはならない。

■コントローラー
(補助パーツ)

主に重力フィールドのマニュアル操作や
拡張機能の操作を行う。

コア-II以降では遠隔操作の為に
基本構成として組み込まれていることが多い。

■フレームパーツ
(補助パーツ)

FATの外形を装飾するパーツ。

最もFATライダーの心をくすぐるパーツで、見た目、色、形状による流体力学効果であったり、衝撃吸収であったり、様々な効果を生み出せるが、FATの基本構成には全く不要。

つまり趣味の分野のパーツである。

■コアの種類

■コア-I
初期型コア。

反重力システムはあるが、浮遊しか出来ず、進行ができないコア。

一般的な使用方法は反重力で浮遊させたFATを人間が押すことで運搬を楽にする物。

搭乗型に使用する場合は推進力として、プロペラやブースターがフレームパーツとして取り付けられる。

■プロトタイプコア-II
前世代型コア。

反重力システムに推進力を得るプログラムを試験的に組み込んだもの。

当時のCPU技術では地形解析に時間がかかり、進行に関する機能はあくまで補助的な位置付けでしかなかった。

簡単に言うと、コア-IではFATを押した場合、慣性で動くだけだが、プロトタイプコア-IIでは、慣性+補正で気持よくスーっと動く。

■コア-II
最新型コア。

高性能CPUを積むことで、地形解析速度が飛躍的に向上したもの。

プロトタイプコア-IIでは補助的な位置づけだった推進力が、このコア単体で自由な推進力を生むことが可能になった。

FATの操作はタッチパネル型モバイル端末で行える。

このコアの登場により、FATの遠隔操作が可能となりFAT市場は爆発的に発展した。



【機体】


■機体名: ネーヴェ・ロッソ 【紅き雪】

コア-II型 コウタ専用機

紅くコーティングされた人型FAT機体。
自称『赤い流れ星』

命名時において雪とユキをかけた事は内緒。

『アルティメット・フレア・バースト』と言う名の軽量小型ブースターのフレームパーツを積んでおり、一般機体より推進力を得られる拡張をしてある。

他にも「シャープトランス」や「ミニバースト」等の推進力を得られる拡張が施されている。

スピードに命を書けており、機体の軽量化に余念がない。

構成パーツは基本的に全て超軽量加工の物。
反面、僅かな高低差でも機体がぶれやすくなっている。

■機体名: ソーレ・アッズーロ 【蒼き太陽】

コア-II型 リョージ専用機

青くコーティングされた人型FAT機体。

レーザーブレードと言う名のエネルギー剣型模造刀のフレームパーツとソリッドシューターと言う名のエアガン型フレームパーツを装備している。

レーザーブレードは出力が弱く、切っ先に何かがあると光が途切れる程。

ソリッドシューターは弾丸がBB弾なので当たるとちょっと痛い。
だが、誤射して目に当たると危険なので、弾丸は装填していない。

実際のところ、世の中はそんなに物騒ではないので、武装は趣味の分野になる。購入可能な武装パーツも戦闘用ではない。

故に、仮に戦闘があったとしても戦力としては期待できない。

また、過剰実装なので機体にそれなりに重量があり安定感自体はある。

機体名: オスクリタ・ビアンカ 【白き闇】

コア-II型 ユキ専用機

白いコーティングがされた人型FAT機体。

前方に付きだした武器はウォーターシューターと呼ばれる水圧式ポンプのフレームパーツ。

高所の汚れや頑固な機体汚れを落とすのに非常に便利。白は汚れやすいので、使用頻度はかなり高い。

ウォーターシューターは後方に向かって打てば、推進力を得ることができるのだが、ユキ自身はそれに気づいていない。

機体名: リーゾ・ダルジェント 【銀の稲】

コア-I型 初代ユウ・二代目ユウ専用機

金属の銀色の活かした無コーティングの円筒飛行型FAT機体。

田んぼ仕事の傍ら、銀シャリに想いを寄せながら見上げた空に浮かんでいた飛行物体を見てひらめき、構築を志した機体。

円筒の外側を回転させ、機体下部のプロペラに依る推進力で進む。

一般にFATにプロペラ状の部品があった場合はコア-I型の機体、ということが暗にわかる。

だが、それを逆手にとって相手の油断を誘う為に飾りのプロペラフレームパーツを実装するライダーもいる。

ユウは前者。『小細工などせぬわ!』
コウタはよく引っかかる。

機体名: ウッチェロ・ペサンテ 【重たい鳥】

プロトタイプコア-II型 ケン専用機
※本編未登場機体

鳥を模した飛行型FAT機体

ばあちゃんちの倉庫に隠されている。
コウタの父ちゃんの機体。 血は争えない。
父ちゃんはじいちゃんのリーゾ・ダルジェントを見た覚えがあるのかわからないが、飛行機型を作っている。

機体後部に装着している4基のブースターで推進力を得る。

前方への進行には非常に秀でている一方、プロトタイプコア-IIの特性がら停止が非常に困難で停止には長距離の滑走路が必要となってしまう。

停止用の逆噴射のブースターを詰めば良いのだろうが、今度は重量オーバーとなりプロトタイプコア-IIの反重力システムでは浮き上がらなくなってしまう。

後方4基のブースターを後方2基、逆噴射2基とすると、特徴である前方への推進力が失われてしまうので心情的にそれも出来ない。

いわゆる仕様ミス。

…そう、プロトタイプコア-IIでは…ね。












初版発行 2015/10/01



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