夢に向かって走ってゆける。
ゆっくりでいい、一分一秒を・・・
大きな声で歌い続ける。伝わるまで何度も・・・何度でも!!

やってくる大きな壁も、乗り越えてゆく。
明日に向かって続く道

―それが僕の”進む道”―

友之

歌が聞こえる・・・

目覚ましのような五月蠅い歌が・・・

それは、ずっと歌い続けていた。

僕が起きるまで何度も・・・なんども・・・ナンドモ・・・


でも、起きれるわけがない。

僕はトラックに轢かれたんだ。

それも、大型のだ。
ブレーキを掛ける暇もなく跳ね飛ばされた僕に、もう・・・起きる気力はない。

おい、起きろ

友之

ん・・・

まったく、いつまで寝ているつもりだ?友之

根性焼きしてやろうか?ん?

友之

・・・・!?

友之

だれだ!!お前!!

友之

つまり、君は”神様”なのか?

おうさ、貴様らが勝手な思考で具現化させた唯一無二の”利乙主義者”だ。
まぁ、お前の”世界”だ。お前の”物語の住人から選んだんだが、お似合いだろうよ。”

友之

僕の・・・世界?

おうさ、この空間はお前のために作ったものだ。
好きなように使え。

この部屋は、私からの”ささやかなプレゼント”だ。
好きに使え・・・

友之

おい、ちょっと・・・

それではバリバリ働いてもらおうか。

友之

話聞けよ・・・

よくわからない”神様”は、一冊の本を手渡した。
中身は真っ白で、古い紙のにおいがした。

友之

つまり、これに書いていけば世界が広がるのか?

友之

なんか、ゲームみたいだな・・・このシステム・・・

そこを私に言われてもどうにもならないぞ?
何せ、このセカイの”設定”を作ったのはお前なんだからな?

友之

え?・・・どういうことだ?

覚えてないなら言うまいな・・・
まぁ、よろしく頼んだぞ?私は・・・ちょっと昼寝を・・・

そういうと、僕の体をひょいっと持ち上げ横へ投げた。
そのまま、僕のベットに入ると小さく寝息を立てた。

友之

だから、人の話を聞けよ。

友之

仕方がない。書いてみるか・・・

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